目に見えないボタンやスイッチを操作する‘タッチレスインタフェイス’のUltrahapticsが$23Mを調達

今VRやARに大金を投じているテクノロジー企業は、目の前のデジタルオブジェクトが本物であるとユーザーに信じこませる努力を重ねているが、ユーザーがそれらを本当に本物だと感じるためには、まだ重要な何かが足りない。

Ultrahapticsは、超音波を利用して、ユーザーが感じることのできる3Dのオブジェクトを空中に作り出そうとしている。同社が当面考えているのは、その技術を使って“タッチレスのインタフェイス”を作ることだ。それは、ユーザーの手の動きをシステムが追う、というタイプではなくて、空中に作られる目に見えないスイッチやダイヤルなどをユーザーが操作し、しかも触感によって操作の完了をユーザーに伝える。

イギリスのブリストルに拠を置く同社は、今日(米国時間5/3)のブログ記事で、2300万ドルのシリーズB資金を獲得したことを発表している。このラウンドには、Dolby Family Ventures, Woodford Investment Management, Cornes, およびIP Groupが参加した。Ultrahapticsの調達総額は、4000万ドルになる。

同社は仮想現実の入力技術で興味深い企画をいくつか抱えているが、今では自動車業界にも顧客を求めている。パートナー企業はUltrahapticsの技術を利用して、手のジェスチャで操作するダッシュボードを作ることができる。2か月前にそのデモを見る機会があったが、まだ明らかに有効なユースケースを模索中とはいえ、同社の技術は古くからあるさまざまな日常的問題に、新鮮な解を与えそうだ。

これまでの拡張現実の技術では、手の動きを追うことが標準的なコントロールインタフェイスだったが、その最大の問題は触感のフィードバックがないことだ。Ultrahapticsは、同社のソリューションがVRやARのニーズを満たすことを期待している。それは、ヘッドセットにデバイスを付加したり、テーブルトップのミニチュア世界を構築する使い方になるだろう。

同社は今、超音波プラットホームで何かを構築してみたいデベロッパーのために、Touchと名付けた開発キットを提供している。そして今四半期のアップデートで、そのインタフェイスに感覚を導入するためのライブラリを提供する予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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