遺伝子検査のColorが、これまでのガン検査に加えて心臓血管も検査対象に

ガンと心臓病は、米国における主要な2つの死因だ。これまでのところ、Color Genomicsは、特定のガンに対する高いリスクにつながっている、遺伝子の突然変異検査に焦点を当ててきた。しかし、本日よりこの創業4年の会社は、心臓血管の健康検査のために、遺伝子検査の新しいカテゴリーを導入する。

新しいColor Hereditary High Cholesterol Test(遺伝性高コレステロールテスト)は、冠状動脈性心疾患につながる、高いコレステロールレベルを引き起こす遺伝的状態である家族性高コレステロール血症(FH)と呼ばれる遺伝子変異を特定する。

世界中では約3400万人の人びとが、この病気の影響を受けている可能性がある。高コレステロールの50人中1人はこの突然変異を持っている。問題は何か?遺伝子突然変異を持つほとんどの人は、致命的になる可能性のある心臓発作を起こすまで、自分自身がそれを持っていることを知らないのだ

ガン検査と同様に、早期に突然変異を検出することで、疾患を予防し、生存率を改善し、医療費を削減することができる。そして、そここそがColorが新しいテストで支援しようとしているところだ。

Colorのマーケティング責任者であるKatie Jacobs StantonはTechCrunchに対し「私たちがまずガン検査から始めたのは、それが主たる死因の1つだったからということと、遺伝とガンの関係の科学が良く確立されていたためです」と語った。「同様に、遺伝学心血管疾患に関する確立された科学もあります…心臓血管疾患も主要な死因であること(そしてガンと合わせると1兆1000億ドルを超えるコストがかかっていること)を考えると、これから私たちは遺伝的な心臓疾患状態の進行リスクを人びとに知ってもらい、心臓の健康状態を積極的に管理できるようにしてもらうお手伝いができると考えています」。

23andMeのような自宅で行える遺伝子検査とは異なり、この検査は医師を通して依頼を行う。新規顧客向けのテストの価格は249ドルだ。しかし、既にColorのガン検査を受けた人は、この心臓血管検査を150ドルの追加で購入することができる。

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(翻訳:Sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

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