「アングリーバード」で一世を風靡したフィンランド発企業であるRovioが、「来月にも」株式公開を計画していると報じられている。報じているのはBloombergだ。
記事によれば、IPOによりRovioは市場から4億ドルの資金を調達し、評価額が20億ドルとなるという試算もあるようだ。ただし株式公開の最終決定は未だなされておらず、これまでのように株式未公開でやっていく可能性もあるのだとのこと。
「アングリーバード」が最初にリリースされたのは2009年のことだった。以来Rovioは映画や他ゲームの開発などを手がけ、「アングリーバード」以外の収益手段を拡大してきた。中でも2016年の映画版アングリーバードは、今年のゲーム売上の拡大にもつながる相乗効果を見せている。Rovioの2016年の収益は34%伸びて1億9030万ユーロとなった。EBITも1750万ユーロの黒字となっている。1年前の赤字から、みごとな業績回復を成し遂げたわけだ。
6月には、Tencentが30億ドルでのRovio買収を狙っているというニュースも流れた。また、時を同じくして株式公開の噂も現実的に語られるようになっていた。
その段階でRovioは「将来的な株式公開については考慮しています。Rovio社の成長および戦略を実現していくには、株式公開は魅力的な選択肢であると考えています」と述べていた。
本件についてはRovioにも問い合わせ中だ。新しいことがわかれば改めてお伝えする。
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(翻訳:Maeda, H)