エンハンストキャンペーンの最終移行日が迫る中、表題にあるような質問を受けました。
質問をくれる人はまだイイのですが、コンバージョンオプティマイザー(DCO:ディスプレイキャンペーンオプティマイザーについても同じ)を導入しているにもかかわらず、そのあたりを考慮しないまま7月22日を迎えようとしている人を目にするようにもなりました。
『コンバージョンオプティマイザーは、ユーザーのデバイスも考慮して自動的に単価調整を行なってくれるんだけど、そもそもモバイルの入札単価調整を手動で変更したらどうなるの?』って疑問に思ってる人すら少ない気がする。
まずはその答えから言うと、エンハンストキャンペーンでコンバージョンオプティマイザーを導入した場合、モバイルの入札単価調整を手動で設定しても、その入札調整は適応されません。(ただしモバイル単価を-100%にした場合に限り、モバイルへ配信されない設定になります。)
※ 言葉の確認ですが以下、モバイル=スマホという扱いで話を進めます。
PCのキャンペーンをアップデート
っということは、現在PC限定でコンバージョンオプティマイザーを導入しているキャンペーンを、エンハンストキャンペーンにアップデートすると、-100%にしない限り、自動的にモバイルに勝手な単価で出稿されます。
もっと言えば、アカウント内にモバイル用のキャンペーンが存在する場合は、その履歴を引き継いでくれるみたいなので良いのですが、エンハンストキャンペーンにアップデートすると同時にモバイルをはじめる場合は、そのモバイルの過去のパフォーマンスデータが存在しないので、どういう動きになるのか分かりません。
モバイル限定のキャンペーン
逆に、エンハンストキャンペーン導入後もモバイル限定のキャンペーンを使用しようと考えている方。
※ 話を聞いていると、『スマホキャンペーンを+300%にしてPCの単価を広告が出ないくらいの低単価にすることで、エンハンストキャンペーン導入後もモバイル限定のキャンペーンで運用する』という方が、結構な割合でいる気がします。
この場合、コンバージョンオプティマイザーを導入すると、+300%の入札調整を無視することになるので、必然的にPCの広告も出稿されることになります。
通話コンバージョン
更に、エンハンストキャンペーンになると、60 秒を超える通話を『通話コンバージョン』としてカウントできる設定にすることができるみたいなんだけど、そのコンバージョンをコンバージョンオプティマイザーの対象にカウントできるかどうかも、まだ開発中で未発表のまま。
まとめ
考えてみると、いろんなケースが想定されますので、今までPC・モバイルの両方に広告を出していて、その上でコンバージョンオプティマイザーを使っていた人でない限り、ちょっとコンバージョンオプティマイザーの仕様は控えたほうが良いような気がします。
グループ単位で『目標CPA』の設定もできたりするので、そういうことも絡めると、もっと話がややこしくなる気がしますし、エンハンストキャンペーン導入後にある程度コンバージョンが取れてきた後で導入のほうが、賢明かな… (良いツールなんだけどね。)