売りたいものを家に取りにくる出品代行サービス「トリクル」、梱包や発送など面倒な作業は一切不要に

売りたいものはたくさんあるけど、フリマサービスやオークションに出品するのは少し面倒ーーもしそんな悩みを抱えている人がいれば「トリクル」というサービスをチェックしてみるといいかもしれない。

5月11日にSpiceが公開した同サービスは、ユーザーが売りたい物を家まで取りに来て、販売代行までしてくれるというもの。商品の出品手続きや梱包、発送業務といった一連の作業が不要になることが特徴だ。

ユーザーがやることは、サイトから集荷日時を選んで当日スタッフに商品を渡すだけ。商品は1点から依頼でき、本や洋服、コスメ、家具など幅広いジャンルが対象になる(基本的には販売できるものが対象になるため、汚れがひどいものや大型の家具・家電など集荷できないケースもあるそう)。集荷は朝10時〜深夜24時までで費用は無料。現在対応しているエリアは渋谷区・港区・目黒区・品川区・世田谷区・新宿区だ。

集荷した商品はトリクル側がAmazonなど既存のマーケットプレイスやオークションサイトで販売。取引が完了したものについては、販売額から30%の手数料と購入者への送料を差し引いた金額がユーザーの取り分となる。ユーザーはサービスの画面上で商品のステータスが確認できるほか、売れた際にはSMSで通知を受けることができる。

Spice代表取締役の徳泉成夏氏によると、周囲の人に困っていることをヒアリングしてみたところ「家に売りたいものはあるけれど、売るのが面倒」だという声が数人からあがったそう。フリマアプリなど二次流通マーケットが成熟してきたからこそ、便利になる一方で、出品者側には丁寧なコミュニケーションやスピード感のある対応が求められるようにもなってきた。

そのような背景も含め、既存のチャネルで物を売るに至っていない人達が「面倒」だと感じている作業をなくすことができないかを検討。結果として梱包や配送の手間もなくし、ユーザーは家で商品を渡すだけで済むというアイデアに行き着いたのだという。

事前にテストリリースをしてみたところ、同じ課題を感じているユーザーが多く中には1人で200点以上の集荷を依頼して人もいたそう。商品としては洋服などが多く、数点のみというよりはある程度まとまった数の商品を売りたいユーザーが多いようだ。

「手数料がものすごく安いというわけではないし、値付けが自分でできるわけでもない。ただそれでも使いたいと思ってくれる人が一定数いると考えた。その人達にとって使いやすいサービスにしていきたい」(徳泉氏)

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TechCrunch Japan

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