紛失防止IoTタグMAMORIOの新製品「MAMORIO FUDA(フューダ)」が発表されました。6月1日発売で、価格は2759円(税抜)。
MAMORIOはスマートフォンと連携して利用する紛失防止タグ。万が一どこかに置き忘れた場合には、スマートフォン上でいつどこで最後に通信したのかを確認できるほか、他のMAMORIOユーザーが紛失したタグの通信圏内に入るとその場所を通知するクラウドトラッキング機能を備えます。ユーザーが増えれば増えるほど、発見率が上がる仕組みです。
従来のMAMORIOはキーホルダーなどに取り付けるタグ型でしたが、新しいFUDAは機器に直接貼り付けるシール型になりました。PCなどの電子機器や手帳などの文房具にも取り付けたいとの要望が多かったのだそうです。
ちなみにFUDA(フューダ)の名称は「お札」から。そしてもう一つ「FUture DAys」との意味も込められているそうです。
カラーはWhiteとBlackの2種類。表面にMAMORIOの文字が入っていますが、無地バージョンもあるとのこと。
台紙には本体側とペアになる金属端子が付いていました。これにより、台紙に付けられている状態では電源が入らず、電池の消耗を抑えるようです。
両面テープでの貼り付けとなりますが、何度も貼り直したり、曲面には貼らないようにとのこと。粘着力は結構強いので、取り外す際に折り曲がらないよう、注意する必要がありそうです。
サイズは24×36.2×3.4mmで、通常のMAMORIOよりも一回り大きくなっています。ただし性能面は、有効距離60mに電池寿命は約1年と、仕様自体は上位モデルのMAMORIO S相当。
バッテリー交換がユーザーでは行えないのも従来どおりです。ただ、初回ペアリングから180日以上経過していれば、MAMORIOを半額で購入できる有償交換サービス「OTAKIAGE(お焚き上げ)」が利用できます。
正直なところ、コンパクトなMAMORIO Sを両面テープで貼り付けておいたほうがスマートなのではとも思いましたが、MAMORIO Sと同機能ながら1000円以上安いMAMORIO FUDAはなかなかお買い得なのかもしれません。
MAMORIOの管理はスマートフォンアプリから。管理と言っても初期設定以降は特にすることはありません。MAMORIOが手元から離れた(通信圏外になった)場合には、アラームを発報。画面上にクラウドトラッキング機能の「みんなでさがす」ボタンが表示されます。
この種のIoTタグは数多くリリースされており、クラウドトラッキングと同じ機能を備えたものも珍しくありません。これの精度を上げるためには、ユーザー数の増加が欠かせない要素となります。
この点、MAMORIOでは、先に書いた通り、駅や商業施設などにMAMORIOスポットを設置してるほか、花火大会などのイベント時にも積極的に臨時のMAMORIOスポットを開設しており、少なくとも国内では、比較的見つけやすい(見つかりやすい)状況にあるのではないかと思います。
もっとも、MAMORIOのお世話にならないことが一番ではありますけど。
Engadget 日本版からの転載。