VW、電気自動車のカーシェアリングを来年スタート――2020年には北米、アジアにも拡大

オンデマンドによるカーレタルはダイムラー・ベンツやBMWが何年も前から提供しているが、、フォルクスワーゲン・グループはWEというカーシェアリング・サービスを準備中だ。このサービスで用いられる自動車はすべて電動だ。

VWグループの水曜日の発表によれば、全て電気自動車のカーシェアリングは来年まずスドイツでスタートする。その後2020年初めからヨーロッパの大都市、北アメリカ、アジアに拡大されていくという。

フォルクスワーゲンのセールス担当取締役、Jürgen Stackmannは声明で「カーシェアリングはまだまだ多くの可能性を秘めているとわれわれは確信している。それがわれわれがこのマーケットに参入する理由だ。VWは 数分の近距離からバケーションのための旅行まですべてのニーズに対応する単一のモデルを用意する」と述べた。

VWのWEビジネスは単なる自動車の共有以上のものを目指している。WEに使われるオンデマンド車両は当面は自動車だが、最終的にはキックスケーターに近い軽便な電気スクーターなどの交通手段を含むものとなる。

フォルクスワーゲンはこの3月、2種類の電動スクーターのコンセプトモデルを発表した。 Streetmate(左)、Cityskaterとwhich(右)都市内で「最後の1マイル」を移動するために理想的だという。VWによれば、WEプラットフォームは自動車だけでなく、将来はこうした「マイクロ交通手段」のレンタルやパーキングサービスを提供するものとなる。

2018年3月にフォルクスワーゲンが発表したマイクロ・モビリティー・コンセプト。写真左がStreetmate、右がCityskater。

またWEプラットフォームはVWのモビリティー事業、MOIAとの緊密に統合される。MOIAはすでに全電動の乗り合いサービスに用いられるミニバンタイプの車両を発表している。この電気自動車は6人までの乗客を運ぶことができ、さる12月にchCrunch Disruptベルリンでお披露目された。

 

WEプラットフォーム上でオンデマンドで移動手段を提供するサービスは2018年に入って設立されたVolkswagen AGの子会社UMI(Urban Mobility International)が担当する。

画像:Volkswagen AG

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。