Twitterが、よりシンプルにデザインし直されたデスクトップ版をリリースする予定だと発表したのは今年の1月だった。幸いなことに、それを今か今かと楽しみに待っていた人は、誰もいなかったようだ。それから6ヵ月後、Twitterがまだテスト中であることが確認できる。今だにTwitter.comのデスクトップ版の見た目をいじり続けているのだ。
最新のバージョンでは、Twitterのデスクトップは3分割されたコラムに表示され、トレンドは右側に、以前は上部にあったメニューとナビゲーション、それに自分のプロフィールへのリンクは、左側のコラムに配置されている。タイムラインは正面、真ん中のままだ。このような新バージョンは、今年のはじめにも限定的に公開されたらしいが、今ではより多くの人に展開されているようだ。ここやここやここに、カナダや、その他からスクリーンショットを送ってくれた人のツイートがある。
1月に限定公開されたバージョンは、2コラムのレイアウトだったが、範囲が限られていたため、多くの人は目にしていないはずだ。
Twitterの広報担当者は、Twitter.comに導入しようと考えている新たなインターフェースに対するフィードバックを得るために、現在、少人数のユーザーでテストしていることを認めた。それを、いつから広範囲に展開するかについては明らかにしてくれなかったが、「お楽しみに」ということだった。
スクリーンショットを見ればわかるように、現在テスト中の新しいインターフェースには、3つのコラムがある。この点はいつも不変だが、中央にはメインタイムラインが配置されている。その他の変更は、切り貼りして、その周囲に再配置したという感じだ。
今回、トレンドに関するすべてのアイテムは、以前の左側から右側に移動している。
そして「Home」、「Explore」、「Notifications」、「Messages」、「Bookmarks」、「Lists」、「Profile」、そしてもっと多くのオプションを表示する「More」が、1つのコラムにまとめられ、左側に配置された。
すでに数ヶ月前から、iOS版でも優先順位が下げられていた「Mentions」は、ここでも「More」の中に追いやられている。iOS版では、利用頻度が低いとして「Moments」の作成機能が削除された際に、Mentionsも目立たなくさせられていた。ここでMentionsの扱いを変える意味がわからないという人のために付け加えれば、Twitterの広報担当者は、それがなくなってしまうことはないと明言した。
その下には、プロモーションや広告、アナリティクス、TwitterのMedia Studio、設定とプライバシー、これまでのTwitterのインターフェースに戻す、といった機能へのリンクに加えて、ダークモードに切り替えるスイッチがある。
これまでのところ、この新しいデザインについて目にした反応には、あまり熱狂的なものは見当たらなかった。
「何が起きているんだ?という疑問に答えてもらいたい。この#NewTwitterのデザインについて!」と、ハッシュタグのコンセプトを創出したとされているプロダクトデザイナー、Chris Messina氏は書いている。そして「何だこれ?Google+なの?」と続けている。
「Twitter殿、私はこのウェブの新しい新しい新しい新しい新しい新しい新しい新しい新しい新しい新しいUIが好きではありません。元に戻してください」と書いているのは、Flipboardの編集者、Ken Yeung氏だ。
進行中のTwitterのテストモードは、プロトタイプのアプリtwttrによって、モバイルでも遂行されている。こうした動きは、Twitterを誰にでも使えるものにしようという大きな努力の一貫なのだ。少なくとも、より多くの人が、より多くの時間、Twitterを使ってくれるようにしようと考えている。
Twitterのユーザーインターフェースに関するさまざまな実験のポイントは、新しいユーザーにとってサイトを使いやすいものにすることが難しい、という長年の課題を解決することにある。もちろん、すでにユーザーとなっている人にとっても、より親しみやすいものにしなければならない。たとえば、スレッドまわりを改良して会話をたどりやすくするとか、ダークモードの導入に見られるように目に優しいものにするとか、荒らしに対処しやすくするとか、いろいろな方策が考えられる。
そうする理由は、単に使いやすいツールを提供するためだけではない。Twitterのさらなる成長を促すためだ。
Twitterの財務状況は、最近は割と好調だ。前四半期には収入も、1株当たり利益も、事前の予想を上回った。しかし、月間のアクティブユーザー数は減り続けている。これは同社にとって長年の課題となっている。しかし、他の指標に注目すると、収益化可能な日間のアクティブユーザー数は上昇している。これは一種の数字のマジックかもしれない。
今後のアップデートについてもフォローしていくつもりだが、読者の意見も聞いてみたいところだ。
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(翻訳:Fumihiko Shibata)