月4万円からの定額住み放題「ADDress」が京都進出、築60年の伏見区のアパートをフルリノベ

月額4万円からの住み放題(多拠点コリビング)サービス「ADDress」を展開するアドレスは8月20日、関西初の拠点を京都市伏見区にオープンした。アドレスは、空き家問題や人口減少による都市部への一極集中といった社会問題解決を目指す、2018年11月設立のスタートアップ。

京都市伏見区の築60年のアパートをフルリノベーションしたADDress初の関西拠点

同社が提供するADDressは、登録拠点ならどこでも住み放題になるサブスクリプション型の多拠点居住のシェアサービス。各拠点ともユーザーごとに個室を利用でき、リビングやキッチンを共用するシェアハウスのような利用が可能だ。住居は、空き家や別荘を活用し、一部はリノベーションすることでコストを圧縮している。

利用料金は、年払い会費が48万円(ひと月あたり4万円)、月払い会費が5万円、法人月払い会費が8万円からとなっている。1個室の連続予約は1週間まで、法人の場合は1アカウントの同時利用は不可。また、一部地域物件は光熱費が別途かかる。そのほか、月額料金に加えて月額2万円を追加することで、パートナーや家族と個室に2人で住めるカップルプランも用意されている。

写真左から共同家守の石井氏と高山氏

今回の京都の拠点は、京都高度技術研究所・京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)との連携によって実現。築60年の「もゝ山荘」をフルリノベーションして新たな拠点とした。もゝ山荘は学生寮としても使われていたアパートだったが最近は空室が増え、今後の運営を模索していたもゝ山荘の家主とADDressのミッションが合致し、今回の拠点開設に至ったという。8月1日に宮崎県日南市油津商店街にあった空き店舗に続き、同社主導で実施されたフルリノベーション第2弾の拠点となる。

フルリノベーション第1弾となった宮崎の拠点

今回の拠点は、京都高度技術研究所に在籍するイノベーションコーディネーターと、もゝ山荘の住人だったADDressの事業開発エバンジェリストが「共同家守」という体制で運営。住人と地域の繋がりを推進していくという。

今夏から今秋にかけては、以下の6拠点もオープン予定だ。

  • 平井(東京都)
  • 茅ヶ崎(神奈川県)
  • 佐倉(千葉県)
  • 大津(滋賀県)
  • 伊那(長野県)
  • 倉敷(岡山県)

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TechCrunch Japan

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