膨大なデータを活用してさまざまなモノを比較するFindTheBest、1100万ドルの資金を追加調達

findthebestDoubleClickのファウンダーであるKevin O’Connorが運営する、データドリブンによる比較サービスを提供しているFindTheBestが、シリーズBにて1100万ドルの資金を調達した。今回のラウンドをリードしたのはNew World Venturesで、Montgomery & Co.および以前から出資しているKleiner Perkins Caufield & Byers、そしてO’connorも資金を提供している。これによりFindTheBestの合計調達額は1700万ドルとなった。

FindTheBestの狙いは非常にシンプルなものだ。製品やサービスを比較して、どちらが良いのかを示すことが目的のサービスだ。この分野には数多くの競合サービスが進出しているが、FindTheBestでは「データドリブン」による比較を行い、かつ結果の「パーソナライズ」ができることをうりにしている。FindTheBestではさまざまな観点からの比較が行えるように、可能な限りのデータを集めようと努力している。

たとえば大学の比較を行う場合、大学の合格率、SATスコア、学費など、さまざまな気になるポイントから比較することができる。以前にも記事にしたことがあるが、データは政府登録資料などの信頼出来るものを多く集めており、また他のデータについても出典を示して透明性を担保している。さらにどのデータを基準にするかなどの操作を行うこともでき、当然ながらそれにともなって「ベスト」と表示されるものは変化する。情報開示:TechCrunchでもFindTheBestのデータを活用している。

情報には一般に公開されたものや、サードパーティーからの評価、製造元やベンダーのウェブサイトからのもの、専門家や利用者による評価などが含まれている。そうしたデータを表形式で提示して、比較するもののフィルタリングや評価情報の確認を行う。また、昨年には新機能を導入して、利用者からの指示に基づいたパーソナライズ機能も実現している。

また、FindTheBestは、同サービスが収集する各種情報を多角的に活用しようともしている。たとえば、さまざまな分野のデータを比較閲覧するためのFindTheDataや、アメリカ国内の企業や組織に関連するデータを読み解くFindTheCompany、貸家やさまざまなアイテムないしペットなどのリスティング広告を比較するためのFindTheListing、そしてまたクーポンやプロモーションコードなどを探すためのFindTheCouponsなどのサイトも運営している。

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O’Connor曰く、今の時代は「データ」というものに大きな注目が集まっているが、データが存在するだけでは意味がないのだと主張する。カテゴライズされて、きちんと分類されてこそ有用なデータとして機能するのだとのこと。そしてデータを有用なものとして、意思決定のための道具として使えるようにすることを、FindTheBestは行なっているわけだ。

FindTheBestの対象は大学から医者、ファイナンシャルアドバイザー、犬のブリーダーなどから三行広告(classified ads)などに広がってきた。今では企業、教育、エレクトロニクス、ヘルス、ホーム&ファミリー、車、ソフトウェア、スポーツ&リクリエーション、そして旅行&ライフスタイルなどのカテゴリが用意されており、さらに広げていく予定となっている。

今回の調達資金は当たらなマーケットセグメント参入のためや、あるいは国際展開、マネタイズのための仕組み作りなどに用いられるのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H)

投稿者:

TechCrunch Japan

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