バイオテック専門アクセラレーターIlluminaの出資企業93%が追加の資金調達に成功している

1998年の設立以来、Illuminaとその遺伝子解析ツールキットおよびサービスは、過去25年間に誕生した新しい生物学的製造業と治療法開発産業にとって不可欠な要素となってる。

また、ここ6年間はバイオテック分野の新しいスタートアップを市場に送り出すインキュベータープログラムを通じて、業界の発展を促進しようと試みてきた。そして2014年に1期生を迎えて以来、卒業生の約93%が追加の資金調達に成功している。一例として、投資家は標的型遺伝子治療を提供するEncoded Therapeuticsに1億5000万ドル(約160億円)以上を注ぎ込んでいる。

今週はじめに同社は、英国ロンドンと米国サンフランシスコを拠点とする同社のチームが担当する、最新のスタートアップ企業を発表した。

  • AarogyaAI Innovations Pvt.:薬剤耐性を迅速に診断する技術を持つ診断薬会社。
  • MEDIC Life Science:CRISPRと癌オルガノイドをベースにした数百万の腫瘍サンプルの臨床前テストベッドを開発しており、個人に合わせた癌の標的治療を可能にする
  • Pluton Biosciences:細菌・真菌・ウイルス由来の除草剤や農薬を開発。化学処理に代わるものを目指している。
  • WellSIM Biomedical Technologies:エクソソーム(膜小胞)を分離・解析するための高いスループットを備えるマイクロ流体ベースの自動プロセッサーを開発。
  • Alchemab Therapeutics:患者の抗体を用いた抗体治療薬を開発。
  • Neurolytic Healthcare:ゲノミクスに基づく診断と神経疾患に対する個別化された治療法の提案を提供。
  • Tailor Bi:腫瘍の遺伝学的パターンを特定し、患者が異なる治療法にどのように反応するかを予測するための精密腫瘍学プラットフォームを開発。

Illumina Acceleratorの共同創業者でグローバル部門のトップであるAmanda Cashin(アマンダ・キャシン)氏は声明で「現在の世界的なパンデミックをよく調べると、人間の健康を変えてさらに先へ進めるようなゲノミクスのブレークスルー的スタートアップが緊急に必要であることを痛感する。第2の事業所をオープンしてシード段階の資本を提供する投資家をパートナーにすることにより、これらの革新的なスタートアップに投資でき、制約を押し広げてゲノミクスの前途をさらに大きく広げられることを誇りに思う」と語っている。

このアクセラレータープログラムは、米国と英国の両方でファミリーオフィスであるDBM Investが一部支援する投資組織のFirst In Venturesと提携している。米国ではWing Venture Capitalが引き続き転換社債を提供し、英国ではCambridgeshire & Peterborough Combined Authorityを通じて政府機関が企業を支援する。

またIlluminaは次のバッチの企業の募集も開始している。

画像クレジット: MR.Cole_Photographer/Getty Images

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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