The Skillsはマイケル・フェルプスやマリア・シャラポワなどトップアスリートのアドバイスをサブスクで提供

ロサンゼルスの新しいスタートアップは、Maria Sharapova(マリア・シャラポワ)やShaun White(ショーン・ホワイト)のような有名アスリートから人生やスポーツのレッスンを受けるためなら年間69~149ドル(約7300〜1万5800円)を払ってもよい、という消費者が十分存在することに賭けている。

それがMaveron、Global Founders Capitalと8VCというベンチャーキャピタル3社が、米国時間9月1日に開業するThe Skills(ザ・スキルズ)に賭けたギャンブルだ。

ファウンダーのE. Omer Atesmen(E・オメル・アテスメン)氏は、元再生可能エネルギーの起業家で、最後に立ち上げたClean Energy ExpertsはSunRunに非公開の金額で買収された。The Skillsは、人生とスポーツのコーチングレッスンをMasterClass(マスタークラス)方式でサブスクリプション会員に届けようとしている。

テニスのシャラポア、スノーボードのホワイトの他、バレーボールのスターであるKerri Walsh Jennigs(ケリー・ウォルシュ・ジェニングス)、アメリカンフットボールプレイヤーのLarry Fitzgerald(ラリー・フィッツジェラルド)、オリンピックで28個のメダルを獲得した元水泳選手のMichael Phelps(マイケル・フェルプス)らが名を連ね、The Skillsは、スポーツの各分野でトップを争ったアスリートを揃えることに成功した。

消費者は、特定分野の最高権威の話す格言や長ったらしい説教や専門的アドバイスを聞くために金を払うものだ、というアイデアが今年、MasterClassの評価額を8億ドル(約848億円)へと押し上げたのを見ても、The Skillsの売り口上に根拠がないわけではないことがわかる。

「個人のスポーツ参加の価値についてはさまざまな研究がなされている。スポーツは心の健康を改善し、社交性を高め、身体的健康を促し、人生のさまざまな場面の成功と結びついている」とThe SkillsのファウンダーでCEOのアテスメン氏が声明で述べた。「我々がThe Skillsを設立したのは、世界で何百何千万という人たちがスーパースターアスリートに学びたいと思いながら、その機会はごく稀なオフラインの場しかなかったからだ。当社のアスリートおよび彼らが現場や日常の生活体験から学んだ知識とスキルを会員と共有できることを願っている」。

コースには約2分間から5分間の20種類以上のセッションがあり、生活スキルの観察と技能レッスンが組み合わせられている。自信の獲得、リーダーシップ、心の準備、セルフケアなどの一般的なアドバイスを扱うセッションも用意されていると声明には書かれている。

関連記事:セレブによる特別講座を提供するMasterClassが107億円調達、コンテンツ拡充へ

カテゴリー:EdTech

タグ:The Skills

画像クレジット:The Skills

原文へ
(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。