Teslaが従業員の多様性についてのレポートを初公表、管理職のほとんどが白人男性

Tesla(テスラ)の管理職は白人と男性に偏っており、そうした役割を担う黒人はわずか4%にすぎない。米国時間12月4日に公表された同社初のダイバーシティインクルージョンレポートで明らかになった。

カリフォルニア州、ネバダ州、そしてニューヨーク州に工場を抱える同社の全従業員には女性、黒人、ヒスパニック系、アジア系の従業員が含まれることがレポートで示されている。全従業員の60%が黒人、ヒスパニック系、アジア系、ネイティブアメリカン(先住民)、パシフィックアイランダー(太平洋諸島系)で構成される。しかし従業員の大半は男性でその割合は79%だ。管理職における男性の割合は83%にのぼる。また、管理職の59%が白人だ。

同社の米国従業員の統計は以下の通りだ。

  • 黒人従業員:全従業員の10%。ディレクター職以上の管理職に占める割合は4%で、前年比60%増。2020年の新規雇用の12%が黒人、アフリカ系米国人で、前年比9%増。黒人従業員は2020年に10%が昇進し、この割合は前年比11%増だった。
  • アジア系従業員:全従業員の21%。アジア系従業員の25%が管理職。新規雇用の20%、昇進者の23%をアジア系従業員が占めた。昇進者は2019年に比べ15%増えた。
  • ヒスパニック系・ラテン系従業員:全従業員の22%。ディレクター職以上の管理職に占める割合は4%。ヒスパニック系とラテン系の従業員の今年の昇進者の割合は24%で前年比14%増。2020年の新規雇用の27%がヒスパニック系、ラテン系だった。
  • 女性:米国全従業員の21%を占める。今年の昇進者の割合は23%で、前年比5%増。「ディレクター」「バイス・プレジデント」職の17%が女性。2020年の米国での雇用の25%近くが女性だった。
  • 男性:米国全従業員の79%、管理職の83%を占める。
  • 退役軍人:米国全従業員の4%を占める。
  • その他のグループ:ネイティブアメリカン、ネイティブハワイアン、アラスカネイティブ、パシフィックアイランダー、複合人種の全従業員に占める割合は7%、管理職においては1%。

Teslaは少数民族の従業員の保持について詳細は明らかにしなかった。そうした情報では同社のカルチャーについて、また同社のインクルージョンに関する取り組みが成功しているかどうかについて知見が得られる。レポートではまた、従業員のうち何人が身体障害を持っているのかについても示されなかった。TeslaはLGBTQ従業員がサポートを受けていると言及しているが、何人のLGBTQが雇用されているのか、そして何人が管理職にあるか詳細は示されていない。

同社は数字を改善するために「取り組まなければならない」ことがあるとの認識を示した。

「女性はテック業界や自動車産業において歴史的に過小評価されていて、この点ですべきことがあると認識しています」と同社はレポートの中で述べた。同社は女性へのコンタクトを増やし、雇用と保持を支えるインクルーシブなカルチャーを構築するために「積極的な策を取っている」ともレポートにはある。「全レベルにおいて、なかでも管理職で女性を増やすことは2021年の最優先事項です」ともある。

歴史的にアフリカ系米国人の学生を受け入れてきた大学での採用活動や、インターンプログラムの拡充など、Teslaは女性やマイノリティの従業員を確保し、保持するためのいくつかの取り組みをリストアップした。しかし同社は最終的な目標、そしてダイバーシティやインクルージョンの数値を改善して目標を達成するためのタイムラインは示さなかった。

カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
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画像クレジット:Tesla

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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