今、PhotoshopやFlashを扱っている大手ソフトウェアメーカー『Adobe社』をもじった『Abode(アボデ)』という宛名から、詐欺メールが送信されたという情報が出回っています。
Adobe Japanからも公式に注意勧告が出されています。
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【ご注意ください】Adobe(アドビ)からメールと見せかけ、"Abode"の名前で「Abodeシステムズアカウントーー安全確認」というタイトルの迷惑メールが出回っているようです。詐欺の可能性もありますので、メール内のURLはクリックしないようお気を付けください。
— アドビ サポート担当 (@AdobeSupportJ) August 26, 2013
ところが、これ、探しても情報が見つからない上に既に詐欺メールに記載されているらしいURLにはアクセス出来ない現状です。気になったので少し調べてみました。
Abode(アボデ)の詐欺メール内容
肝心の詐欺メールの内容はこうです。
お客様
AbodeSystemsサービスをご利用いただき、ありがとうございます。システムはお客様のアカウントが異常にログインされたことを感知しました。下記のログイン時間を照らし合わせご本人様によるログインであるかどうかご確認お願いします。ログイン地点 ログインIP ログイン時間 札幌 61.204.255.255 2013-08-09 02:06
ご本人によるログインでなければ、第三者による父性なログインであると考えられます。以下のURLをクリックし、画面の案内にそってパスワードの再設定を行い、アカウントを保護して下さい。
http://secure.abode.com.ddjp.asia/account/app/svc/Login.htm?cont=account
以下略
どこが初出かは不明ですが、私はTwitterでRTされてきたのを見ました。
アクセスしてもページは無い
メールに記載してある日付が8月9日らしいので、送付されたのは10日から数日中なのでしょうか?定かではないですが、8月26日現在、メール本文のURLはアクセスしてもページがみつかりません。
ブラウザによって動作する仕掛けが違うかな?と思ってIEやFirefox, OperaやGoogle Chromeなどの主要ブラウザでそれぞれアクセスしてみましたが、やはりページは見つかりませんでした。
10日付近に送付されたメールであれば、確かにGoogleなどの何らかの対策をとられていても不思議ではないですが、特にそのような痕跡も見つけられませんでした。
検索しても情報が無い
また不思議な事に、この件に関してGoogle検索を掛けてもいまいちはっきりした情報が出てきません。こういうセキュリティ系の話題はWebに関わるブロガーがこぞって書く記事であり、なんらかの情報は大抵既出になっているものです。
本文の一部で検索を掛けても、『Abode』で検索を掛けても情報が出てこないのはちょっと不自然な気がします。更に、詐欺メールのURLで検索をかけても、
この状況。二件です。もう少し情報が出てきても良い気がしますが…。
海外でもAbodeの情報は無い
スパムメールはその国特有のものも少なくないので参考にはならないかも知れませんが、英語圏でも特に『Abode』というスパムについて言及している記事やフォーラムは見つかりませんでした。
唯一の収穫と言えば、詐欺メールに書いてある “secure.dbode.com” に近い “secureabode.com” というドメインが現在売り出し中だという事実だけでした。
携帯アドレスだけに送られたメール?
このメール、最初に思ったのは「本当に送られたのか?」というものでしたが、断片的な情報を組み合わせてみるとどうやら「携帯電話にだけ届いている」らしいんですよね。
メールの件名の付け方やIPアドレスも、少し前に話題になったスクウェア・エニックスの詐欺メールの流用みたいですし、 “mail@rp8ihr.com” というところから送られてきたという情報も見つかったし、本当に受け取った人も居るのでしょう。多分。
携帯にアボデからメールが来たら消そう
というわけで、ちょっと存在が半信半疑だった詐欺メールの件ですが、存在はしているっぽいような気がしないでもないです。(実際に受け取った方が居たらTwitterでこっそり教えて下さい。)
特に携帯電話にこの手のメールが届いたら即アウト、という事でURLはクリックしないでメールを削除したほうが良さそうです。ご注意をー。
いま流行りの詐欺メール『Adobe(アドビ)』ならぬ『Abode(アボデ)』って本当に配信されたのか? is a post from: room402