こんなSEO業者に勤めているなら退職することをお勧めしたい


役に立つというわけではないのだが好きなSEOのブログにSEO日記 一喜一憂 (仮題)というブログがある。

SEO業者に勤めるってことがどんなことか?

ということがよくわかるブログである。

SEO会社を辞めました。

という記事があるが、なかなか本当に実感がこもったいい記事である。

最後にクライアントとそのような会社に勤務している社員に対するアドバイスが載っているが、

契約をする時は契約書と規約をしっかり読んで、分からない事は全部営業に確認して、出来るなら全て録音して下さい。
中で頑張ってる人は、その頑張りが会社の外からどう評価されるのか?を考えて行動する事をお勧めします。
これを読んだ同じ境遇の人が少しでも救われるといいな。

結局はこのブロガーの方はSEO会社を辞めて転職したというわけなのだが、私もこれは正解だと思う。

といったわけで、こんな会社なら辞めた方がいいと思うSEO業者の条件について書いてみたい。

石の上にも三年という言葉があるが、大体の職業にこれは当てはまる。
しかし、とっとと離脱すべきという仕事がこの世の中には存在する。

学校を卒業して最初に入った会社が振り込め詐欺をやっていたとする。

でも、

「世間ではあれこれ言われているけど、私たちのやっていることは社会の正義なんですよ。
金をため込んでいる老人たちからお金を回して、経済を活性化しているんです。だから頑張ってくださいね。」

といったことを連日言われていると、だんだんそれに慣らされていく。
良し悪しの判断ができなくなるはずなのだ。

私はこの種の犯罪組織に所属している人達の全てが、悪しき動機に基づいてやっているのではないと考えている。
最初は生活のためといった理由で良心の呵責を感じながらやっているうちに、徐々に慣れてしまっていく過程があると思うのだ。

悪徳SEO業者もこれに似ている。

生活のためにその仕事をやっているうちに、良心を忘れる、あるいは慣れるのだろう。

ちょっと前の話であるが、私の知り合いの会社がSEOのテレアポの営業を受けたのだ。
その知り合いの会社はSEOのこととかよくわからないので、私に話を回してきたのである。

私はテレアポの担当者と話をしたのだが、よくよく話をしてみると結局はリースでSEOを売りつけるといった内容だった。
いまだにそれをやっている業者があるのか?
とたまげたのだが、そのテレアポの営業をしている担当者と話をしていたら、非常にSEOに詳しく正しい知識を持っていることに驚いたのだ。

多分まだ20代の女性だと思われるのだが、大したものだと思ったのである。

「すごいお詳しいですね。なのに何でSEOをリースで売りつけるような会社に勤めているんですか?」

と率直に聞いてみたのだ。
それに対しては返答しないで、テレアポを打ち切るモードに入ってしまった。
とても残念である。

まあ、そんなこともあったのでこんな記事を書きたくもなったのだ。

さて、やっと本題に入るのだ。

「こんなSEO業者に勤めているなら退職するべき」という私の考える条件だ。

1.顧客のことを考えて営業しているか?

最も重要なことはこれに尽きる。
もちろん全ての会社は営利企業であって、自社では利益を取らねばならない。
しかし、顧客の利益にならないことをやってはならないということは自明である。

悪徳SEO業者というものは顧客の利益を無視しているから悪徳なのである。

もし、

「今こんな仕事をしていていいのだろうか?」

と疑問を持ちながら日々を過ごしているのであれば、この点を問うべきである。

2.自分のスキル向上につながるか

現在は食えている商売であっても10年後は食えないであろう仕事はたくさんあるはずだ。
その中で、SEOは食えなくなる仕事になる可能性が非常に高い。

SEOのテクニカルな面だけを担当する仕事ではつぶしが効かなくなる。
ビジネスに深く入り込んで一緒に作り上げるといった仕事をしていかないと、いずれ通用しなくなるだろう。

または、休日、休暇がきちんと取れ、勉強する・見聞を広げるといったことができる環境が必要だ。

言い換えれば、SEOだけではいずれ食えなくなるから、そのために備えることができるかできないか?なのである。


条件に付いて2つ書いてみた。
普通に休日出勤で、夜も徹夜、顧客のことは無視といった、両方を満たすSEO業者もあるようだ。

だからと言って今すぐ辞めると生活が成り立たなくなるだろう。
ならどうすればいいか?

ソーシャルネットワークなどで人脈を作っておくのが私はいいと思う。

SEO関係者は同業者同士ソーシャルネットワークで盛んに交流しているので、転職先を見つけることもできるかも知れない。
また、日々のやり取りのなかで自然にスキルアップできる。
そして重要なこと、

自分の会社の常識が世間の常識ではない

ということを常に意識することができる。
この視点は忘れてはならないと思うのである。