SEOの知識ほど陳腐化の早い知識もそうそうないのではないだろうか?
ITはそもそもそういう分野であるのだが、特にSEOは陳腐化が早いと思う。
昨日の知識が間違いになってしまっているかもしれない技術分野はそうそうはない。
なので私はSEOの技術を追わず、本質を追求することをお勧めしたい。
詳しくは、正しいSEOの戦略に書いたとおりである。
Googleが目指している究極の場所は決まっているのだから、それを目指してSEOすればいい。
Googleの目指す究極の場所とは、コンテンツの価値を正しく判断して、検索意図に対する適合性の高い順番に正しく並べて表示させることである。
だから、究極的にSEOとは、
に他ならない。
究極的にはSEOとはそのようなものだ。
しかし、SEOのテクニカルな知識を覚えると、大きく有利になる。
究極の場所にたどり着くまでの道のりはまだまだ果てしなく遠いからだ。
だから、Googleに対して正しくコンテンツの価値を評価させるための手がかりを与える必要がある。
手がかりを与えることが現在のSEOである。
Googleはコンテンツを正しく評価したいと思っている、でもできない、だからWebマスターはGoogleに協力してやる必要がある。
正しく評価させる(過大に評価させる方法をSEOと呼ぶ人もいるが、それは最適化ではないのでSEOではない)方法をSEOと言うのだ。
さてようやく本題。
正しく評価させる方法は日々変わる。
それはGoogleが日々進化しているからだ。
昨日までは重要な手がかりであったことが、今日まったく無効になってしまっていたり、場合によっては逆効果になったりすることがある。
そんな古くなったSEO知識を書いてみる。
このブログを読む人は知っている事ばかりかもしれないのだが、世間では意外に知られていなかったりするのだ。
これはかなり古いSEO知識。
こんなことをいまだに書いている作者や、そんなことを言っているWebコンサルタントがいたらSEOについてはド素人だと思っていい。
今だにいるのだが、まるで化石である。
実際は完全に不要である。Googleはmeta keywordsについて評価していないからだ。
むしろmeta keywordsは設定しないことを推奨したい。
私は競合サイトのSEOに対する取り組みの状況をよく調査するが、まず真っ先にmeta keywordsを見る。
競合にどのkeywordを意識しているかという情報を与えてしまうだけ損だと思うのだ。
これも1.と同様にかなり古いSEO知識。
まったく順位計算には関係ない。
しかし、全く必要ないわけではない。
descriptionに設定した文章は、検索結果に表示される。
検索キーワードを含めるのではなく、検索ニーズに応じた魅力的な文章を設定することでクリック率が上がり訪問者を増やすことができるため重要なのだ。
当ブログではdescriptionについても設定していない。
これは趣味で運営しているブログであるため、面倒なのでやっていない。
皆さんは是非設定してください。
1.2.についてはSEOのホワイトハットジャパンさんのMETAタグ(keywords description)の使い方に詳しいので、更に情報を集めたい方は読んでみると良いだろう。
今はそんなことはべつにない。
少々前であるが、SEOの噂を検証するという記事を書いたのでご覧いただければと思う。
ValuePressや@Pressといったプレスリリース配信代行サービスは、様々なWebの媒体にプレスリリースが掲載されることを売り物にしている。
ValuePressは提携サイト数90、@Pressは同じく86と書いてある。
これだけのサイトからリンクされるのであるから、被リンクの効果絶大と言われたものだ。
しかし、現在プレスリリースそのものにSEO効果はないと思った方がよい。
このようなプレスリリース配信サービスを利用した法人の多数のWebサイトについて、検索順位が上昇しているかを継続的に追跡したことがある。
際立った効果はなかったというのが結論である。
Googleはこのような同一の情報からのリンクについて、同一の情報であると認識しているのだろう。
効果がないだけだけだったらいいかもしれない。
しかし、プレスリリースには危険があるかもしれないのだ。
「プレスリリースは広告と同じ、リンクにはnofollowを付けるべき」とGoogleのジョン・ミューラー氏という鈴木謙一氏の先月の記事(2013/07)を読まれた方も多いだろう。
全てのプレスリリースにnofollowがつくわけもない。
そのことが即危険につながることを意味するわけではないのだが、プレスリリースはGoogleの非推奨の行為となってきたと言える。
SEO目的でのプレスリリースは効果は少なく、リスクがあるため今となってはおすすめできない施策となったわけだ。
これは渡辺隆広氏のSEMリサーチの下記の記事に詳しい。
SEO:Google、nofollowリンクの仕様変更、「PageRankスカルプティング」無効に
簡単に例を上げて説明してみよう。
あるページの持っているGoogleの評価が100だったとする。
そのページからリンクが10本張られていれば他のページに対して、単純計算で100割る10となり、10ずつ評価が渡るってわけだ。
ところがSEOの観点から不要なページについてはnofollowにすることで、他のページに評価を多く渡せることにより、重要でないページにはnofollowをつけるテクニックだ。
5本のリンクにnofollowをつければ100割る5となり、20ずつ評価を渡せる。
ところが現在では、nofollowをつけても他のページに多く評価は渡らない。
5本のリンクについているnofollowについてリンク数に含まれるが、リンクの評価は渡らない。
つまり計50しか評価はリンク先に渡らず、残りの50の評価は消滅してしまう。
なんでこんな記事を書いたのかというと、このような古いSEO知識が流布しており、しかもそれが比較的新しい情報源に存在していたからだ。
2012年に発行された本であれば、その直前ぐらいまでのSEOの知識については間違いないと普通は思うだろう。
しかし、2012年の情報であるにもかかわらず、5.のPageRankスカルプティングが堂々と書かれていたりなんかするようだ。
だから、私は危険を喚起しておきたいのだ。
ではどうすればいいのか?
確かな情報源から情報を仕入れるしかない。
SEOのテクニカルな問題を解決するために適切な情報の入手先であるが、まずは以下の3冊の書籍をお勧めしたい。
「検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書 」は非常に古いが、SEOの本質を理解するためにお勧めできる。
「WordPressで加速させる!ソーシャルメディア時代の[新]SEO戦略マニュアル」は比較的新しいため、テクニカルな意味でもほとんど古くなってはいない。
初心者の人には、読みやすいので一番お勧めかもしれない。
書籍はしかし古くなるのが宿命であり、また実務で困ったときの様々な情報を得られることは少ない。
そんな時はSEOブログを読むことになるだろうが、SEOブログはまさしく嘘八百が書かれている事が多く、どんなオカルトですか?というような奇怪なSEOの知見が書かれていることもある。
そこで以下のブログをお勧めしておきたい。
自分の知りたい情報についてググった時に、これらのブログの中に書かれていることはほぼ間違いなく、更新されている信頼出来る情報源である。
ちなみに並び順はサイト名をエクセルで自動的に昇順に並べ替えを行ったものであり特に意味はないことをお断りしておく。
- SEMリサーチ
http://www.sem-r.com/
- SEO Japan
http://www.seojapan.com/
- SEO 検索エンジン最適化 – 自分で施策するための最新SEO情報サイト
http://www.searchengineoptimization.jp/
- web>SEO | SEO辻正浩のブログ
http://webweb.jp/blog/
- パシのSEOブログ
http://www.jweb-seo.com/blog/wordpress/
- 海外SEO情報ブログ
http://www.suzukikenichi.com/blog/
- Google Webmaster Central 日本版 公式ブログ
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/
- Re:very
http://lblevery.com/blog/
- SEMアドバイザーの揺さBrain!
http://yusabure.sem-adviser.com/
- SEO Imagination
http://holy-seo.net/blog/
- SEOだけじゃない Web集客コラム
http://www.nj-technology.co.jp/marketing/
- SEOとその周辺
http://minnano-seo.com/
- SEOのホワイトハットジャパン
http://whitehatseo.jp/
- SEOまとめ
http://www.seo-matome.jp/
- Webutubutu!
http://webutubutu.com/
- WEB戦略ラウンドナップ
http://www.7korobi8oki.com/
- アフィリエイト野郎
http://afi8.com/
- クロスウォークのSEOブログ
http://blog.mf-seo.com/
- バカに毛が生えたブログ
http://www.baka-ke.com/
- ムラウェブドットネット
http://seo.muraweb.net/blog/
- 世界へボカン通信
http://www.s-bokan.com/blog/
- 葬儀社のためのSEO
http://www.sogisya.net/
※手前みそで恐縮です・・・。
最後にPRであるが、日本人対象の唯一のSEOのGoogle+上のSEOの公開コミュニティ、SEO同好会メンバー募集中である。
初心者歓迎のゆるーいコミュニティを目指して運営中。
現在120名を超え、活発に発言するメンバーが増えてきて盛り上がってきていて面白い感じである。
興味のある方は是非ご参加下さいませ。