キーワードツールは万能ではない


今回のテーマは、

キーワードツールは万能ではない

ということについて語ってみたいと思う。
キーワードツールは

この二つがなんといっても最重要なツールである。
検索エンジンからの公式の数値が得られるのはこの二つだけあり、リスティング広告の運用といったお金がからむ部分もあり信ぴょう性は高い。
ウェブマスターツールの検索クエリと、キーワードツールの検索数を見比べると、数値が近いことが多くかなり信用できると私は考えている。

キーワードツールを使ってどのキーワードを狙うべきか考える人は多いだろう。

これは基本的には間違いではないが、万能ではない。

理由は大きく二つある。

1.書くべきキーワードはキーワードツールから直接発見できない

これが最も重要な理由だ。
例えば、当ブログはSEOに関するブログなのだがアクセスを稼いでいるキーワードは何かというと、

当ブログの集客上位キーワード

こんな感じである。
私は2つ重要なことが読み取れると思う。

  • 意外なキーワードでアクセスが取れるブログの書き方:170クリック/月
    ブログ 書き方:90クリック/月
    ブログ 書き方:70クリック/月
    面白いブログの書き方:60クリック/月

    といったようにこれらを合計すると390クリック/月を稼いでいる。
    この数字はだいたいこのブログ全体の1日分のアクセスに相当するが、それはこの記事のためだ。

    誰でもちょっと人気になれるブログの書き方8つの方法

    実は、SEO Imagination!を運営している伊藤氏から

    「”ブログ 書き方”ってキーワードはアクセス結構取れるんですよ」

    って聞いたのでそれなら書いてみようと思って書いたのがこの記事だ。
    実際にかなりアクセスが取れて驚いた次第である。

    「SEO」という枠組みで考えていたら、いくらキーワードツールをいじくり倒しても、こんなキーワードには絶対に出会わない。
    キーワードツールはアクセスが取れるキーワードを教えてくれる魔法のツールではないということだ。

  • 意外にアクセスが取れないキーワードがある
    ウェブマスターツール:250クリック/月
    は検索数と順位の割にはアクセスが取れていない。この理由は、

    「ウェブマスターツール」というキーワードで検索するユーザーのニーズは、
    「ウェブマスターツール」にログインしたいというニーズがほとんどだということだ。

    現在は5位に表示されているのだが、もし仮に2位まで上がったとしても、劇的に多くのアクセス増は期待できないと思う。

    キーワードツールでの検索数が多かったとしても、それを鵜呑みにするのではなくユーザーの検索意図を読み取る必要があるのだ。

2.検索数の多いキーワードを全てコンテンツ化することには無理が伴う

ロングテールSEOを実行するために、数百記事作ろうとする。
数百記事とはとても多いように感じられるかもしれないが、決してそんなことはない。

シフィカス氏は「アフィリエイト野郎」の中で、アフィリエイト収入のために作るサイトは1000ページ弱程度作っていると述べていた。

個人でも真面目にサイトを作るとその程度のボリュームになるのだ。

さて、これほど多くの記事を作るために、キーワードツールに表示されるキーワードをもとにしてタイトルをつけるとどうなるか?

類義語が数多くピックアップされたりして、非常に偏ったものになる。

例えば、タラバガニのレシピを扱うサイトを作ったとする。
その場合に、

「タラバガニ レシピ」
「たらば蟹 食べ方」
「タラバガニ 食べ方」
「タラバガニ ご馳走 レシピ」
「タラバがに 献立 ご馳走」
「レシピ タラバ 材料」 

といったような似たようなキーワードが多数ピックアップされる。
リスティングであれば、これらすべてのキーワードに網を張っておくのは当然やるべきことである。

しかし、SEOで同じことをやるのはかなり無理がある。
これらを工夫して、不自然ではないタイトルを作るように努力するのは悪くはないのだが、これらのキーワードがタイトルに入った記事が並んでいたら違和感があるだろう。

表記が揺れているし、ほとんど同じ意味なのに違うキーワードが並ぶのはかなりカッコ悪い。

このようにキーワードツールから導かれるキーワードだけを使って、コンテンツを企画するのはサイトのブランドイメージを著しくおとしめる原因になるのだ。

といったわけで、キーワードツールだけではキーワードの選定や、コンテンツ企画ができるわけではないということがお分かりいただけたかと思う。
では、キーワードの選定やコンテンツ企画はどうすればいいのか?

簡単にできる魔法のツールはない

これが結論だ。
そんなものがあったら誰もが苦労しないし、もしそんなものがあったとしても誰もが使えれば同じキーワードに多くの人が殺到するだろう。

結局は知恵を絞ってキーワードは探さねばならないのである。