私のスタンスは繰り返しにはなるが、
実利を考えるならホワイトハットSEOを行うことをお勧めする。
というものである。
とはいえ、
「力なき正義は無能である」
という言葉もある。
ホワイトハットSEOが正義だと言うつもりはさらさらないが、私は倫理としてのホワイトハットSEOが嫌いで偽善以外の何ものでもないと思っている。
やるからには成果を出さねばならない。
私は近年コンテンツSEOを中核技術において、成果を出すためかなりの試行錯誤を行ってきた。
最初は成果が出るケースと成果が出ないケースがあり、どうして成果が出るのか?出ないのか?が今ひとつはっきりしなかった。
成功の再現性が今ひとつだったのであるが、昨今ではかなり安定して成果を出せるようになってきた。
ホワイトハットで実利を取ることは可能だ。
そして、ガイドラインに抵触しないためいきなり飛ぶといった不安要素がないため、ホワイトハットSEOをお勧めしたいわけだ。
こう書くと、成果が出ないケースもあるってことは、ホワイトハットにも独自のノウハウが必要なのではないか?
と思われそうだが、そんなものは実はいらない。
今までこのブログに書いてきたことばかりである。ただ愚直にやったら成果がでるということがわかったのである。
ただし、一点難しい点がある。
コンテンツを作るための経営的資源(資金、人員)は限られているため、優先順位をどこに置くかが非常に重要だ。
またもし仮にいくら経営的資源が無限にあったとしても、SEOから得られる利益を超えて資源を投下することはできない。常に経営的資源は有限である。
コンテンツSEOがうまくいかない理由は、
- 資源の投下が足りない(これが一番多い)
- 自サイトに集客すべきユーザーとコンテンツがずれている
- 優先順位の付け方が間違っている(資源の投下量が充分すぎるほどであっても赤字になったり、利益がほとんど得られないこともある)
このいずれかが大きな理由であると私は考えている。この3つが適正であり、最低限のSEOの考慮がなされていれば成果は出る。
さて、私は「成果」という言葉を使ったが、それではホワイトハットSEOにおける「成果」とは何であろうか?
ホワイトハットSEOについて様々に語られているにもかかわらず、ホワイトハットSEOの成果とは一体何かについて詳しく述べられているのあまり見たことがない。
なので、私はこう考えているということを書いておきたいのだ。ということでやっとここからが本題だ。
SEOの評価基準は2つある。
- ファインダビリティ
- コンバージョン
この2つであり、これはブラックハットSEOであろうが、ホワイトハットSEOであろうが全く一緒だ。
ファインダビリティとはSEOにおいては、検索エンジン経由でどれだけ自サイトが発見されやすくなっているか?という意味である。
特にブラックハットSEOにおいては検索順位ばかりがクローズアップされるが、ビッグキーワードにおける検索順位はファインダビリティに非常に大きく影響するから重要なのだ。月間検索回数100,000回のキーワードでの1位表示は、検索回数100回の1位表示に比べて単純計算で1,000倍の価値がある。
SEOの第一目的はファインダビリティを高めることである。
だから、自然検索経由でどれだけアクセスを増やすことができたのか?
を測れば成果を比較的容易に測定できる。
コンテンツSEOの成果であれば、新しく作成したコンテンツをランディングページとするアクセス数をAnalyticsで測るのは容易だ。
そのコンテンツが存在しなければ得られなかったアクセス数である。これは確実に成果と言っていい。
もう一つがコンバージョンである。
結局のところWebサイトに集客するのはコンバージョンを取るのが最終的な目的だろう。
であるならば、コンバージョンを測らなければならない。
同じく新しく作成したコンテンツをランディングページとするコンバージョンをAnalyticsで測ればよい。
ただし、コンテンツSEOの評価を直接コンバージョンのみで評価すると判断を誤る。
アシストコンバージョンを必ず含めなければならない。
ページの種類には2つがあり、
- コンバージョンを取るページ
- アクセスを取るページ(コンテンツ)
がある。
コンテンツSEOで集められるユーザーは、ほとんどがすぐにはコンバージョンにつながらない性質を持っている。
だから、直接のコンバージョン数で評価するとほとんど効果がないということになってしまう。
しかし、もっとコンバージョンに至るスパンを長くとって見てみると面白いことに気がつく。
初めてサイトに来訪したのはコンテンツSEOのために作ったページであったとしても、数十日後にコンバージョンしているというケースが多く見られるのだ。
ユーザーとの初めての接点を作ったのがコンテンツSEOであったということである。
アシストコンバージョンを得るのが、コンテンツSEOの最終的な目的と言っても言い過ぎではない。
直接のコンバージョンと、アシストコンバージョンを測定して初めてコンテンツSEOの真の成果を評価することができるのだ。