今回の記事は、まったくホームページに集客できておらず、
- 集め方がわからない
- 零細企業だから無理
- 素人だから無理
と思っている人に読んでもらいたい。
※ホームページという言葉を使わず、いつもはWebサイトと表記しているのだが、あえて今回はまったく知識のない人向けに、極力日常的な用語を使って書くのである。
アクセスがないといった場合の考え方だ。
なお、この記事は「この通り調べて」とホームページの制作会社に依頼することもできるように書いてある。
本来は集客はホームページの制作会社の仕事ではないため、制作を依頼する側が考えるべきことなのだ。
しかし、全くの素人でどう考えていいかわからないといった場合には制作会社に手伝ってもらう必要がある。
どうやって手伝ってもらったらいいのか?すらもわからない場合には、この記事をそのまま見せて依頼をかけることができるようになっている。
しかし、できることであれば、この程度は出来る限り理解をしてもらいたいと思う。
制作を丸投げするにしても、この程度のことがわかるのとわからないのでは大違いだからだ。
まずはこれである。
「ホームページへの来訪者がいない」「インターネット経由での問い合わせがまったくない」、これをごっちゃにしている場合がある。
小規模あるいは零細企業の場合だと、後者を指してアクセスがないと思っているケースがある。
アクセスとはホームページへの来訪のことで、これがあったとしても問い合わせに至らないことは多い。
まずは来訪があることが前提条件だ。
いくら店内に魅力的な商品を並べていても、だれも店にお客が来なければ購入者はいない。
まずは、お客が来るために方策を取らねばならない。
お店で言うところの購入が、ホームページでは問い合わせである。
問い合わせがまったくないことと、アクセス数が少ないことは分けて考えねばならない。
この記事ではアクセスが少ないケースに絞って話を進めることにする。
アクセスがあるにもかかわらず、問い合わせがないケースについては別の機会に論じたい。
アクセス数が少ないことをどうやって把握しているか?
アクセスを把握するためGoogleアナリティクスというGoogleが無料で提供しているサービスを利用するのが一般的である。
しかし、このサービスを使った場合には、全部のページに正しくアナリティクスの設定がされていないと正しく計測ができない。
自分で確認するのは初心者だと難しいが、Tag AssistantというこれまたGoogleが提供しているチェックのサービスを使うのがよい。
GAタグなどをチェックしてくれる[Tag Assistant]
この記事が比較的わかりやすい。
この通り設置をした後に、ホームページ内のすべてのページを開いてみて全部チェックする。
Google Analytics Working▼
となっていれば正常に動作している。
そうなっていないページがあれば、「Not working」になっていたり、「Google Analytics」の表示のないページがあったらそのページはアクセスを取得できていないので修正が必要だ。修正はホームページを制作した業者に行ってもらう。
あとはあまり知られていないが、ホームページを設置するために借りるレンタルサーバーにも、たいていは無料のアクセス解析サービスが付属している。
上記はさくらインターネットなどで使われている、フリーの解析ソフト(Webalizer)による解析結果の画面だ。
(※ちなみにこれは私の運営している実験サイトの解析結果)
このようなサービスも無料で提供されているので使ってみるのもよい。
Googleアナリティクスに比べると、機能は限定的だが逆に分かりやすく初心者にはこの方がいいかもしれない。
とはいえ、Googleアナリティクスは設定しなくていいということではなく、正しく設定した日からのデータしか取得できないため、設定だけは正しく行っておく必要はある。
零細企業や個人商店のホームページだと1日の訪問数はゼロ~数十人程度が普通だ。
数十人でも多いぐらいかもしれない。
何かしら積極的なPRを行わないかぎり、1日に50人ぐらいといったアクセス数にはならない。
1日に平均して数人程度というアクセス数だと、アクセスがないと言える状況と言える。
見ているのがほとんどが身内とか取引先といった状況だろう。
ホームページへの集客の最も重要な経路は、検索結果への露出によるものだ。
自分のホームページではタラバガニを通販で売っており、
「タラバガニ通販のたむらはん商店」
というホームページを運営していたとしよう。
実際の店舗以外にインターネットでも売ろうと考え、ホームページを作ってみたもののアクセスがないというケースである。
ホームページがそもそもGoogleに認識されていないと、検索結果からのアクセスはゼロである。
まあ、たまにあるのだ。
ホームページを作っている途中では、中途半端な状態を見せないためあえて検索結果に表示させない設定をする。
ところが、完成したあとでもこの設定をそのままにしてしまうといった凡ミスがある。
このチェックの方法は、Googleの検索で、
site:ドメイン名
と入力をして検索を行う。
例えば、今見ているこのホームページ(ブログって言いますな)であれば、
site:minnano-seo.com
と検索すると、
このような感じで検索件数が表示される。
本来あるべきページ数よりはるかに少ない、あるいは全く検索結果に表示されない場合は前述の凡ミスを疑う。
あるいはGoogleが巡回できないページがある可能性を考える。
人間がホームページのトップのページからクリックをしていって、到達できないページは検索結果に表示されないかもしれない。
そのような場合を含めて前述の凡ミス以外は、原因の追求は初心者には難しい。
ページのtitleは重要である。
書店に本を探しに行ってどの本を手に取るかはタイトルに書かれている書名にかかっている。
これがあいまいだったり、本の内容とかけ離れている場合は(例えば料理のコーナーに置いてある本であり、実際の内容がカニの料理法の本であるにもかかわらず、書名が「自動車整備入門」であるようなケース)誰も手に取らないだろう。
決定的にtitleは重要なのだ。
ホームページの中のすべてのページはhtmlというコンピュータ言語によって記述されている。
どのように書かれているかは誰でも見ることができる。
しかし、htmlというコンピュータ言語は難しくないのであるが、多少は勉強しないと理解することができない。
なので、チェックするための簡単な方法を以下に記しておく。
SEOチェキというサービスを使うと簡便だ。
この画面にURLを入力してチェックのボタンを押すと、
この赤枠の中がtitleの内容だ。
ホームページの中の様々なページをチェックして、そのページの内容を表す言葉になっているか確認するのだ。
もしここが空になっていたり、全部のページが同じになっていたりしたら駄目である。
よくありがちなのが、全部のページが同じtitleになっていてホームページの名称になっているというケースだ。
「たむらはん商店」と全部のページがなっているといった設定は誤りだ。
本来は「タラバガニしゃぶしゃぶセット」とか「激安訳あり折れタラバガニ足」といったように、titleは具体的かつ端的にページの内容を表すようにしなければならない。
このtitleの中に検索される言葉を含ませると、検索結果に表示されやすくなることは非常に重要なので覚えておいて損はない。
実は一番言いたかったのがこの項目なのだ。
項目の1~4ができていないという場合は実はあまりない。
ほとんどがここができていないため、アクセスが少ないのだ。
アクセスがほとんどゼロというページの特徴は大体においてページ数が少ない。
10ページ以下といった場合が多い。
「何と5万円!激安ホームページ制作サービス」といったサービスを利用した場合は、
トップページ、会社概要、社長あいさつ、製品・サービス紹介2ページ、お問い合わせページ
といった内容だったりするかもしれない。
この程度のホームページのボリュームしかないと、ほとんど検索されないといっていい。
社名、あるいは店名で検索した場合に初めて検索結果に表示されるというぐらいだろう。
それでも、会社案内パンフレットとしては役に立つ。
ホームページがそもそもない、というだけで現代では怪しい会社だと思われるケースがあるので、その意味ではこの程度でもないよりあったほうがいい。
しかし、集客という意味では全く役に立たないと考えて差し支えない。
タラバガニの通販の例であれば、
「たむらはん商店」と検索した場合には検索結果に表示されるが、「タラバガニ 通販」「タラバガニ しゃぶしゃぶ 通販」「タラバガニ 訳あり」といった自分の店の名前を知らない人を集客することはできないということである。
このようなキーワードで集客しようとしたら、タラバガニの商品を大量に掲載する必要がある。
検索結果には情報が充実しているページが優先的に表示されるからだ。
「タラバガニ 通販」
と検索する人は、安いタラバガニ、美味しいタラバガニ、しゃぶしゃぶ用に使えるタラバガニ、天ぷらに使えるタラバガニ、贈答用に使えるタラバガニ・・・。といった、様々なニーズがある。
これらの様々なニーズを満たすホームページが上位に表示されるようになっている。
自分のホームページと、検索上位に表示されるページを見比べて情報量の違いに着目するとよいだろう。
たいていは集客できないページというのは情報が足りないのだ。
情報を充実させるのは一朝一夕にはできない
普段から努力するしかないのである。
しかし、一つ試してみたほうがよいことがある。
これをおすすめするのだ。
目安であるが3000文字以上書いてみる。
ダラダラと書くのではなくきちんと章立てをして論理的にまとめるのである。
Wikipediaの記事は各項目が章立てがなされて、論理的に構成されている。
このような感じでまとめて、充実した情報量を提供すれば集客できるのだ。
試してみるとわかると思うが、このようなページを作るとその記事からはアクセスを確実に得られる。
充実したページを作れば、集客できることが実感できるだろう。
一度そのような手応えを得ることが出来れば、頑張ろうというモチベーションが湧くだろう。
そうなればこっちのものである。
3000文字とは大変だと思われるかもしれないが、自分がやっているビジネスに関する内容だ。
その程度は書けるはずだ。
ちなみにこの文章は4585文字から構成されている。