GoProはすばらしいガジェットだが、面白い場面を探して編集するのは非常に時間のかかる作業になる。新しいアクション・カメラ、Graavaがユニークのは、編集を自動でやってくれるる点だ。Gravaは今日(米国時間8/5)から249ドルで 予約受付を開始した(市販価格は399ドルの予定)。 Graavaカメラはビデオ中の動き、音に加えて加速度計とGPSのデータ、ユーザーの音声による指示を解析して興味ある場面を自動的に抽出する。ユーザーがハイライト・ビデオの長さを指定すると Graavaのアプリはその長さに合わせてシーンを抜き出しビデオを編集する。制作されたビデオはどこにでもアップロードして共有可能だ。
Graavaは8メガピクセル、1080p, 30フレームの動画を連続3時間撮影できる。出荷は2016年2月の予定。
もしこのビデオの自動編集ソフトが満足がいく効果を挙げられるなら画期的なことだ。750,000 in funding. Facebook、YouTube、Twitterなどはユーザーが興味あるビデオを簡単に投稿できるようにテクノロジーには絶大な関心を示すだろう。Graavaはこれまでに75万ドルの資金を調達しただけの小さなスタートアップだが、一躍大型買収の対象になるかもしれない。
下のビデオでGraavaのファウンダーにインタビューし、概要を紹介しているのでご覧いただきたい。
編集よ、さらば
ブラジル出身のファウンダー、Bruno Gregoryは危うくアクション・カメラを身につけたまま死ぬところだった。友達とバークレーヒルをサイクリングしていたとき、ひき逃げに遭ったのだ。幸い、カメラが犯人の車のナンバーを撮影していた。「われわれが警察にビデオを見せるとわずか10分後に犯人が捕まった」とGregoryは言う。
これでアクション・カメラの威力を再認識したGregoryだったが、すぐに長時間の編集作業に耐えられなくなった。友達に見せられるようなクリップを編集するのに手間がかかりすぎるのだ。
そこでGregoryはGraavaを開発することを思い立ったという。ソフトウェアは、動画内のシーンの転換、対象の動き、カメラの加速、移動、環境音、ユーザーの声による指示をベースに重要と思われる部分を抜き出す。ユーザーは撮影中に編集で残したいシーンに出会ったときは”Graava!”と叫べばよい。
私はサイクリングのビデオを編集したデモを見たが、単に列になって走っているだけの退屈な部分はカットされ、美しい景観が開けてくるところや他のサイクリストとのすれ違いなどが巧みにハイライトされていた。
Graava本体をカラフルな専用ケースに入れ、クリップを取り付ければヘルメットやゴーグル、自転車のハンドルなどに装着できる。
ユーザーは家に帰ったら、カメラを取り出して無線充電器にセットする。充電器は充電しながらコンテンツをGraavaのクラウド編集サーバーに送る。充電器に取り付けた状態で撮影もできるのでホームセキュリティー、子供や老人の見守り用、ドラ初レコーダーにも使える。
ユーザーはスマートフォンでGraavaアプリを起動してビデオの長さを指定する。スマートフォン内の音楽をBGMに指定することもできる。
また自動編集で漏れた部分をマニュアルで追加することもできる。
なんでも、いつでも撮影する世代向けに理想的なカメラか?
GraavaはGoProの最安モデル(130ドル) ほど安くないし、フラグシップモデルのような4k機能もない。記録媒体(SDカード)はユーザーが用意する必要がある。しかしバッテリー駆動時間はGoProの2倍もある。この点は「いつでも、なんでも録画する」ユーザーに理想的だ。
しかしなんといってもGraavaの成否のカギは自動編集機能にある。私も動画は「おい、あれすごいな!」というような状況にあったときにiPhoneで撮影するのがせいぜいだが、自動編集機能が本当に有効なら、動画を撮影した場面はたくさんある。
ともかく撮影すればよい。Graava が後の処理をしてくれる。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)