ZoffのR&D機関が網膜に直接投影するメガネ型ディスプレイ提供のQDレーザと業務提携

ZoffのR&D機関が網膜に直接投影するメガネ型ディスプレイ提供のQDレーザと提携

メガネブランド「Zoff」(ゾフ)を運営するインターメスティックの研究・開発機関「Zoff Eye Performance Studio」(ZEPS。ゾフ アイパフォーマンス スタジオ)は10月13日、半導体レーザーおよび応用製品の企画・設計開発・製造・販売を行うQDレーザ(キューディーレーザ)との業務提携を発表した。

この業務提携により、半導体レーザー技術を援用した眼鏡処方プロセス刷新への取り組み、「レーザ網膜投影」による眼鏡型弱視支援器具および、次世代の眼鏡であるスマートグラスの共同開発・商用化を開始する。

ZEPSは、「新しい商品」「新しいサービス」を研究・開発し社会実装することを目的に設立したZoff初の研究・開発機関。「メガネや店舗にIT・AI技術を援用することで人間の可能性を拡張し、顧客体験を洗練すること」をビジョンに掲げている。

一方QDレーザは、主要事業のひとつとして「レーザ網膜投影」をコア技術とするレーザーアイウェア事業を展開。すでに弱視を抱える人々を対象とした網膜投影型エイドの商用化と医療機器認証取得を達成しており、「見える」の拡張を続けている。

今回、両社の描く未来像が一致したことから、今回の業務提携が実現。ニューノーマルに順応した「眼鏡処方のプロセス革命」に挑み、さらに、「レーザ網膜投影」による眼鏡型弱視支援器具と次世代の眼鏡であるスマートグラスの共同開発・商用化を開始する。

QDレーザは、富士通研究所のスピンオフベンチャーとして2006年に設立。半導体レーザに関する種々のコア技術を有し、事業を展開。主要事業の一つであるレーザアイウェア事業では、1)ロービジョン・エイド、2)ビジョン・ヘルスケア、3)オーギュメンテッド・ビジョンの3領域で研究開発・製品の製造販売を展開している。

カテゴリー: ヘルステック
タグ: ウェアラブルQDレーザZEPSZoff日本

関連記事
東大・松尾研発のAIスタートアップACESとメガネブランドZoffが業務提携、行動認識技術を用いたDXに取り組む
網膜に直接投影するメガネ型ディスプレイの500円レンタルがスタート

東大・松尾研発のAIスタートアップACESとメガネブランドZoffが業務提携、行動認識技術を用いたDXに取り組む

東大・松尾研発のAIスタートアップACESとメガネブランドZoffが業務提携、ヒューマンセンシング技術を用いたDXに取り組む

画像認識アルゴリズムを開発・提供する東京大学松尾研発のAIスタートアップ「ACES」(エーシーズ)は8月27日、メガネブランド「Zoff」(ゾフ)運営のインターメスティックと、ACESによるヒトの行動や感情を検知・解析するヒューマンセンシング技術(行動認識技術)を用いたDXの取り組みを開始したと発表した。

Zoffは、創業20周年を迎える2021年に向けたリブランディングの中核として、初となる研究・開発機関「Zoff Eye Performance Studio」(ゾフ アイパフォーマンス スタジオ。ZEPS)を設立。ヒューマンセンシング技術に強みを持つACESは、「メガネや店舗にIT・AI技術を援用することで人間の可能性を拡張し、顧客体験を洗練すること」を目指すZEPSのビジョンに共感し、AI活用の設計から技術開発・運用まで全面的にサポートを行うことで合意、業務提携が実現した。

今回の提携では、Zoffのコアコンピタンスである接客や商品などをAIによってアップデートするという。また、長期的にはIT・AIなどの技術躍進を背景に、メガネを視力矯正器具に留めず、人間の可能性を拡張するツールとしての価値を提示していくことを目指す。

東大・松尾研発のAIスタートアップACESとメガネブランドZoffが業務提携、ヒューマンセンシング技術を用いたDXに取り組む

今後の展望としては、ヒューマンセンシング技術を応用し、目のパフォーマンスおよび人のパフォーマンス向上に関する取り組みを検討。ACESとZEPSは、既存の商品・サービスの枠を超えて、目だけではなく人のパフォーマンスを向上させる「新しい機能」「新しい商品」「新しいサービス」の研究・開発を行い、メガネ業界のニューノーマルを牽引するとしている。

共同研究・開発テーマイメージとしては、以下を挙げている。

  • 日常生活やスポーツシーンにおける、目のパフォーマンスや身体能力向上を目的としたフレーム・レンズの開発
  • 光学・デジタル的なアプローチでの研究開発の推進
  • 機械学習・ディープラーニング・IOTなどを利用した生産・流通・販売基盤の構築

ACESは、東京大学松尾研発のAIスタートアップ。ディープラーニングのAIアルゴリズムを用いることで、ヒトが関わる様々なビジネスシーンをデジタル化し、課題解決と価値創出を行うDX事業を展開。ヒトの認識・解析を行うヒューマンセンシング技術を中心とした画像認識・動画解析アルゴリズムのAPI/SDKの提供や、共同DXプロジェクトなどを推進している。

ZEPSは、既存の商品・サービスの枠を超えて、目だけではなく人間のパフォーマンスを向上させるための「新しい機能」「新しい商品」「新しいサービス」を研究・開発し社会実装することを目的に設立した、Zoff初の研究・開発機関。エンジニアやゲームプレイヤーなど、目を酷使する職業のパフォーマンス向上を目的としたフレーム・レンズの開発や、視力だけでなく目の疲れ度合いなど目のパフォーマンスを数値化するサービスの開発など、新たな取り組みを進めている。

関連記事
日本ディープラーニング協会が高専生対象コンテスト開催、最優秀賞の東京高専チームが企業評価額5億円を獲得
東大・松尾研発AIスタートアップDeepXが総額16億円の資金調達、建機自動化や工場内作業自動化の事業化加速
Tencentと中国の科学者がディープラーニングを使用して新型コロナの重症化確率を予測
Preferred Networksが教育事業に参入、独自のプログラミング教材「Playgram」を開発
東大・松尾研発AIスタートアップACESがAI活用のプレスリリースデジタル管理を開始、テレ東とタッグ
東大・松尾研発AIスタートアップACESが資金調達、画像認識アルゴリズムをパッケージ化して提供へ
Linux Foundationにディープラーニングのオープンソース団体が加わる