人びとがオンラインの掘り出し物を探し続けているために、人気のオンライン特売日が新記録を達成することを目にすることが多くなってきた。長い感謝祭休暇の明けた月曜日であるサイバーマンデーは、今年34億5千万ドルの売上を米国で達成した。ほんの数日前にブラックフライデーで費やされた33億4千万ドルの記録を塗り替えた。昨年のサイバーマンデーと比べると、売上は12.1パーセント増加した。
これらの数字はどちらも、Adobeによるものである。同社は米国のトップ100小売業者の全てのオンライン取引の80パーセントをカバーする、小売サイトへの230億もの匿名訪問者を追跡したと言っている。当初Adobeは当日の売上を33億6千万ドルと予測していた。
マンデーの売上がブラックフライデーのものを上回ったことは理解できる。ブラックフライデーのオンラインラッシュは、買い物客の人ごみを避けたい一般的な心理に起因すると言うことができるだろう。しかし、マンデーは異なる誘引要素をもっている:多くのひとは仕事に戻り、物理的な店舗に足を運ぶ時間が限られている中で、小売店が顧客の欲求に応えるため(そして欲求を作りだすため)に用意した掘り出し物を、それでも探し続けたい欲求を持っているからだ。
サイバーマンデーは非公式ながらホリディショッピングシーズンの始まりを告げる5日間だ、オンライン小売業者にとって一番忙しい時期であり、e-コマース産業だけでなく、広範な経済と消費者の信頼を導く。
合わせてみれば、11月24日から11月28日にかけて120億8100万ドルが使われた。これは昨年に比べて16.4パーセントの増加である。ブラックフライデー(今年は11月25日)が1日のセールで30億ドルを上回った最初の日になった。感謝祭(今年は11月24日)当日は比較的スロースタートだったことが判明した。予測の20億ドルを下回り19億3000万ドルの売上だった。
小売サイトのブラウジングという観点ではモバイルデバイス、特にスマートフォンが圧倒的に強いものの、一般的にモバイルページに比べて楽な買い物を行えるデスクトップからのアクセスが実際の購買となると強さを発揮している。
Adobeによれば、モバイルからの訪問は53パーセントに達していたにも関わらず、サイバーマンデーの購入の65パーセントはデスクトップから行われたものである。スマートフォン単独では、訪問の44パーセント、全購入の25パーセントを占めていた。いつものように、iOSデバイスからの注文額の平均(139ドル)は、Androidデバイスからのもの(124ドル)を上回っていた。
注目すべきは、タブレットの数字だ。かつては大きなスクリーンと持ち運びの容易さで(何処でも買える!)コマースの未来と考えられていたが、結果として訪問は10パーセント、購入は9パーセントという奮わないものとなった。
面白いのは、多くが仕事に復帰したことがモバイルへの移行を示していたことだ。マンデーの数字はその前の4日間よりも上回った、モバイルからの訪問は56パーセントで、売上の37パーセントを占め(スマートフォン:25パーセント、タブレット12パーセント)、総売上は34億5千万ドルに達した。以前指摘したように、ブラックフライデーは小売史上初めてモバイルの売上が10億ドルを上回り、12億ドル(前年比33パーセント増)を記録した日となった。マンデーのモバイルセールスは最終的には10億7000万ドルにとどまり、ブラックフライデーのモバイルセールスを上回らなかった。
これらの数字はすべて、私たちが特定の決済会社や小売業者から取得を始めた数字よりも高いもののように見える:例えばPayPalは、そのプラットフォーム上の支払いの3分の1だけがモバイルによるものだったと昨日指摘している。
売上という点で、どのサイトが「勝者」だったのかはわからないが、Adobeは「噂」を追跡して、eBayがその観点ではサイバーマンデーでAmazonを上回り、際立っていたと語っている。ブログ、Google+、Reddit、Twitter、Dailymotion、Flickr、Instagram、Tumblr、Foursquare、YouTube、WordPress、その他のサイトで言及された200万の名前やリンクを分析した結果、Macy’s、Walmart、H&M、Target、Nordstrom、Kohl’s、Home Depot、そしてGapが、続くランキングを占めている。
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(翻訳:Sako)