ドトールが3月2日よりNFC-A/Bの非接触決済を導入、VisaやMasterCardなど主要ブランドを網羅

ドトールコーヒーは2月21日、ジェーシービー、三井住友カード、セディナと連携し、非接触IC決済サービスの導入することを発表した。3月2日から、全国のドトールコーヒーショップ、エクセルシオールカフェ、カフェレクセル、ル・カフェドトールで利用可能になる。

対応する非接触決済は、Visaタッチ、Mastercardコンタクトレス、JCBコンタクトレス、アメリカン・エキスプレス・コンタクトレスのNFC-A/B方式。加えて、クレジットカード決済も可能となり、非接触決済に対応する4ブランドほか、ダイナースクラブとディスカバーが利用できる。7大国際ブランドとしては中国銀聯(ぎんれん)以外はすべて利用できる。ジャパンネット銀行、ソニー銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行が発行するVisaのプリペイドカードについてはGoogle Payにも登録可能で、Android端末を使ってのNFC-A/Bでの非接触決済も可能だ。

ドトールでは以前から、SuicaやPASMOなどの交通系ICカード、iDやQUICPayでの支払いに対応しており、今回の非接触決済とクレジットカード決済の導入で支払い方法が大幅に広がった。なお、iDやQUICPayに対応している国内発行のクレジットカードは、従来どおりApple PayやGoogle Payに取り込むことでiPhoneやApple Watch、各種Android端末を使ってNFC-F(FeliCa)による非接触決済が可能だ。

セブン‐イレブンが6月からNFC Type A/B非接触決済に対応へ

セブン‐イレブン・ジャパンは2月18日、 ビザ・ワールドワイド・ジャパン、ジェーシービー、 アメリカン・エキスプレス・インターナショナル、三井住友トラストクラブ(ダイナースクラブカード発行会社)と提携し、6月から全国のセブン‐イレブン2万964店(2020年1月時点)でNFC Type A/Bよるクレジット、デビット、プリペイドの各種カードの非接触決済サービスを開始予定であることを発表した。

セブン‐イレブンに設置されているレジが内蔵するNFCリーダーにカードをかざすだけで、サインや暗証番号の入力不要で決済できる。交通系ICカードやiD、WAONなどと同様の決済が可能になるわけだ。なお、国内で発行されているクレジットカードやデビットカードの一部は、Apple PayやGoogle Payに登録することで、iDやQUICPay経由でNFC-F(Felica)を使った非接触決済が可能だが、今後はこれらのFelica決済を使うことなく非接触決済を実現できるようになる。

国内のコンビニ最大手のセブン‐イレブンがNFC Type A/Bの決済に対応することで、今後国内の小売業でNFC Type A/B決済が広がる確率が高まってきた。