Zynga、Q4決算:売上3.11億ドルで横ばい、損益は4860万ドルの損失

Zyngaの第4四半期売上は、レイオフや幹部、中間層の度重なる離脱を経験した試練の中、前年並みという結果だった。

同社の四半期売上は3.11億ドル、純損失4860万ドルで、1株当たり非GAAP損失は1セントだった。 アナリストの予測は売上2.121億ドル、1株当たり損失3セント

「当期最大のハイライトは、数百万のFarmVilleファンに愛されている最先端3-D体験を提供する次世代ソーシャルゲーム、FarmVille2を無事送り出したことだ」とファウンダー・CEOのMark Pincusが決算会見で語った。「2013年には、この新しいクラスのソーシャルゲームをスマートフォンやタブレットでも提供し、人々が一緒にプレイするための簡単で優れた方法を提供するネットワークを構築することを楽しみにしている」

発表資料には、Zyngaのタイトル全体(FarmVille単独ではない)のアクティブ数が書かれている。同社は当四半期に5600万人の日間アクティブユーザーを記録し、前年同期の5400万人から微増したが、前四半期の6000万人には及ばなかった。月間アクティブ数は2.98億人で、対前年比24%増、前四半期からは4%減だった。

2012年通年では、Zyngaの売上は12.8億ドル(12%増)、純損失2.09億ドルだった。

Zynga Q4'12

1年前、Zyngaの第4四半期売上は3.112億ドルだった。しかし、この1年間、Facebook上のZyngaネットワークからはユーザーが流出し、カジュアルゲームのKing.comらがランキング上位に昇ってきた。一方同社はモバイルプラットフォームへの移行をはかり、恐らくAndroidおよびiOSで最大のネットワークを保有しているが、Facebookプラットフォームでの厳しい状況を補うには致っていない。

今期Zyngaは、大幅なコスト削減策を実施して同社を黒字寸前まで持っていった。10以上のタイトルを閉鎖し、オースチンオフィスでレイオフを行い、ボストンおよび東京オフィスを閉鎖した。さらに同社はこの数ヵ月間に多くの幹部を失った。その中には財務責任者、Mike Guptaチーフ・ゲームデザイナーのBrian Reynoldsも含まれている。

しかし、おそらく最悪のニュースは、すでに織り込み済みだ。時価総額21億ドルのZyngaは、現金、短期および長期投資資産16.5億ドルを持ちその企業価値は約4.5億ドルだ。

悪いニュースが続いているにも関わらず、株価は好調FarmVille 2のサプライズに期待して今日午前に最大6%上げた。 最近Zyngaは同ゲームを1日に800万ユーザーがプレイしていると発表した。東海岸時刻午後4:32現在、Zynga株は時間外取引で5.84%高値をつけている。

リリースの中でCOO David Koは、2013年を会社にとって「重要な転換の年」であると表現した。「われわれは、次の3つの戦略的目標に集中していく。モバイルおよびウェブでのフランチャイズ拡大、ネットワークの拡大、および償却前営業利益ベースの利益性維持である」。

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(翻訳:Nob Takahashi)