先週Alibabaは、中国国内でのFordの電気自動車販売を手伝う契約を結んだことを発表したが、大手メーカーの名前が挙げられたことの他に、その発表で最も興味深かったのは提案された販売用の自動販売機だった。そしてそれがどのようなものになるのかが、いま明らかになった。
その「自動車自動販売機」は、いわば「トイザらス」の店内でみかけるようなものが巨大になった、未来的建物である。
Alibabaはオンラインセールスプラットフォームを、オフラインの小売と統合する動きを推し進めてきている。その中には、例えば最近行われたスーパーマーケット運営会社Sun Artへの29億ドルの投資なども含まれている。しかし、今回の新しいプロジェクトは同社の最新戦略の明らかな例の1つとなるものだ。
試乗プロセスは、顧客がAlibabaの淘宝網(タオバオ)アプリを使って、試乗してみたい(そしておそらくは買いたい)車を、カメラを使ってスキャンするところから始まる。システムが車両を認識できると、次に色を選ぶことができる。そして基本情報と自撮り画像を送信して、もし車両が空いていれば試乗予約が行われる。
その後、顧客は無人の自動販売機施設に向かい、自分の顔を見せる(このために自撮り画像を送っていたのだ)、この段階で注文が参照され、車が出庫される。
試乗期間は3日間である。その後、淘宝網経由でそのまま車を購入したり、別のモデルの試乗を予約することができる。
Alibabaは、1月に2店舗をオープンすると発表している。1店舗は上海に、もう1店舗は南京だ。究極の目標は、コーラを買うようにお手軽に車を買えるようにすることである。そしてAlibabaは、2018年の内に中国全土に「数十」の店舗を構える計画だ。
誰でも3日間車を借りることができるというのは危険なビジネスである、2ヶ月間に行える試乗は5回以内といった利用条件に加えて、Alibabaは独自のファイナンシャルサービスを使って車の借り手を精査し識別を行う。
ユーザーは、Zhimaのクレジットスコアリングサービスで一定のレベルに達した場合にのみ、無料のテストドライブの資格を得るが、同時にAlibaba Super Membersである必要もある。
Alibabaが、車や飛行機のような高額商品をオンラインで売るのは、今回が初めてではない。しかし今回は物理的な購買体験と組み合わせているところが新しい試みだ。3分間の動画ではそれは素敵なものに見えるが、この先現実で試されることになる。
自動販売機型の車のショールームは新しいコンセプトではない。今年シンガポールでも1つ開始されている。そしてドイツとナッシュビルで行われている他のプロジェクトは、それ以上に長く続いている。
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(翻訳:sako)