絶好調のときにはさらに人気を高めるようなアイディアが出てくるものだ。Pokemon Go現象を巻き起こし、株価が急上昇中の任天堂は一時代を象徴したクラシックなゲーム専用機、NES〔ニンテンドー・エンタテインメント・システム〕を復刻することを発表した。
新しいNES Classic Editionは11月11日から59.99で発売される。ただしオリジナル版にくらべて大きな違いもある。新しいNESには30のゲームがインストールずみだ。これにはSuper Mario Bros. 1、 2、 3、The Legend Of Zelda、Punch Out、Final Fantasy、Donkey Kong、Bubble Bobbleなどのアイコン的ゲームが含まれている。また筐体のサイズもやや小さい。任天堂では「ミニ・レプリカ」と呼んでいる。また今の時代に合わせてHDMIケーブルによる接続がサポートされている。
ひとつ注意すべき点がある。この復刻版の発売は今のところアメリカ市場限られるらしい〔日本版:NESはファミコンの海外市場向けバージョン。ファミコンの復刻については現在のところ情報がない〕。ただしまだわれわれは確認が取れていない。
もし読者が昔からの任天堂ファンなら(私がそうだ!)、あるいは友達にそういうファンがいるなら、今年のクリスマス・プレゼントに最適だ。もちろん発売から6週間も買うのを我慢できるなら、だが。オリジナルのファンにせよ、後でファンになったユーザーにせよ、これは大いに魅力を感じる商品だろう。特に今回のバージョンは2人ゲーム用の追加のコントロール・パッドが9.99で手に入ると任天堂は説明している。NES ClassicのパッドはWii U、Wiiでも使える。
Nintendo of Americaのプレジデント、 COOのReggie Fils-Aimeはプレスリリースで、「〔今回の製品は〕年齢を問わずすべての人々に任天堂の出発点であるシステムを再訪し、なぜ任天堂のファンになったのかをあらためて実感してもらう機会を与えるはずだ」と述べている。
Fils-Aimeはまた「復刻版のNES Classic Editionはオリジナルのニンテンドー・エンタテインメント・システムをプレイしたことを覚えているユーザーに理想的だ。この復刻版はノスタルジーを次の世代のゲーマーに伝えていく〔のにも役立つ〕だろう」とも書いている。
いや、まったくそのとおりだ。
このところ過去の栄光の上に眠っていた感のあった任天堂にとって、今年は積極的方向への大きな変身の時期となった。任天堂はついにモバイル・アプリのソーシャル・ゲームをリリース (さらにいくつか発表)した後、 Pokemon Goをスマッシュヒットさせた。また 次世代ゲーム・プラットフォームのNXが近く発表される。そして今回はNESが復活した。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)