The RealRealのCEO曰く、目標は巨額買収よりもIPO; ブランド力でよそよりも高く売れる自負

The RealRealは、ラグジュアリーの委託販売サイトで、本物を証明する証明書があって前の持ち主がはっきりしている品物だけを扱う。扱い品目の中には、シャネル、エルメス等々、高級ブランドからの出品もある。本誌は最近、CEOのJulie Wainwrightにインタビューしたが、そのとき彼女は、いずれ上場したい、と語った。
“目標はIPOね。会社を売る気は全然ないから。だからある時点で上場したい、と思っているのよ”。

これまで1億7300万ドルを調達したスタートアップが、投資家たちのための流動性(liquidity, 投資によって得られた企業所有権の市場化現金化の可能性)を期待されるのも、いわば当然だ。先月同社は、プライベートエクィティ(非上場企業対象の投資家)企業のGreat Hill Partnersから5000万ドルを調達した。それまでの投資家は、Canaan PartnersやGreycroft Partnersなどだ。

The RealRealはラクジュアリーアイテムの売り手と買い手を結びつける。アイテムはデザイナーファッション、ハンドバッグ、ジュエリー、家具などさまざまだ。名前の中でで“リアル”を二度も繰り返しているのは、本物であることを強調するためだ。上のビデオでは、ルイ・ヴィトンのバッグの偽物の見分け方を学べる。

競合他社は苦戦している。たとえばThreadflipは大量の不良在庫に押しつぶされて閉鎖したが、The RealRealはアイテムを自分では買わないから在庫はつねにない。そしてそれが売れたときにのみ、仲介料を得る。そこでWainwrightによれば、同社は逆の悩みを抱えている。つねに、需要が供給を上回っている、アイテムの委託者よりも買い手の方が多いのだ。

売り手にとっては、アイテムを見せる場所はたくさんある。伝統的な委託販売のサイトもあれば、eBay(オークション)、Poshmark、ThredUPなどなどもある。どのプラットホームにも、そこならではの特徴はあるが、The RealRealは‘ラクジュアリーのみ’という絞り込みが強みだと思いたい。アイテムが、よそより高く売れる傾向がある。また、シャネル、グッチ、プラダなどの高級デザイナーブランドも、The RealRealをよく利用している常連だ。

Warby Parker, Birchbox, それに今ではAmazonも、今やeコマースから物理店へと展開している。その波に乗りたいThe RealRealは5月に、秋にはニューヨーク店を開店する、と発表した

Wainwrightによれば、パイロットショップが大成功したので、みんなその気になっている。The RealRealが今や知名度の高い人気ブランドであることに、確信を持てたそうだ。

The RealRealの前は、WainwrightはPets.comのCEOだった。この有名なスタートアップは、ドットコムブームのさなかに閉鎖した。最近、ドッグフードeコマースのChewy.comが33億5000万ドルという巨額で買収されたことを思えば、Pets.comは登場のタイミングが早すぎたのだ、と言えるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))