鉢植え観葉植物をオンラインと実店舗で売るスタートアップのThe Sillが、Raine Venturesによって主導されたシリーズAによって500万ドルを調達したことを、この週末発表した。
同社は2012年に設立され、現時点で総額750万ドルを調達している。昨年Brand Foundry Ventures、Halogen Ventures、BBG Ventures、Tuesday Capital、Blueseed、そしてThe Chernin Groupからのシード資金を調達するまでは、同社は自己資金で運営していた(なおBBG VenturesはTechCrunchの親会社のOathによってサポートされている)。
ひとつのスタートアップが外部の資金なしに運営する期間としては長かったように思える、そして実際、CEOのEliza Blank自身も「おそらく外に出て資金調達するのに長く待ちすぎたかも」と認めている。それでも、最初の数年間は、適切なビジネスモデル(オフィスに売るのではなく、「個人への直販ビジネスに専念する」ということなど)を見つけるための時間を与えてくれたと彼女は語っている。
The Sillを、小売の既存のカテゴリーに基いて消費者ビジネスを立ち上げた、インターネットを利用するスタートアップとして分類するのは簡単だが、Blank自身は、彼女のビジョンは「単に植物をオンラインで売って、似たような消費者直販ブランドの1つになる」ことよりも大きいのだと語る。
結局のところ、多くの人びと(私を含めて)が観葉植物を所有することに興味を抱いてはいるものの、どうやってそれらを正しく世話すれば良いかを知らない。そして、私たちのカジュアルな関心のレベルは、より多くを学ぶために私たちを地域の園芸コミュニティへと足を運ばせることは、おそらくないだろう。
Blankは、この会社を立ち上げた理由は彼女自身の経験から導かれたものだという。彼女自身観葉植物を買いたかったのだが、「初心者としてどのようにこのカテゴリーにアプローチすればよいのか」を学ぶためのリソースが極めて限られていることに気が付いたのだ。
よって、The Sillは単に、(基本的な世話マニュアルと共に)植物を売るだけではない。同社の植物専門家に質問することができるのだ ―― そしてニューヨークに最初の実店舗を構えたことによって、毎週ワークショップも開催されている。
「私たちは典型的な取引ビジネスよりもはるかに長い関係を築いています」とBlankは言う。「購入をすること自体は、会話の始まり ―― あるいは途中 ―― のようなものなのです」。
同社は、過去6ヶ月間で7万5000個以上の製品を販売しており、売上高は前年比で500%増え、年間売上は500万ドル近くになるとしている。
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(翻訳:sako)