動画スタートアップのViibar、朝日放送グループ子会社と共同でDIYメディア「LYKKE」開始

ライフスタイル動画メディアの「bouncy」などを運営するViibarは7月3日、朝日放送グループのABCフロンティアホールディングス(以下、ABCフロンティア)と共同でDIY動画メディア「LYKKE(リッケ)」の正式リリースを発表した。

LYKKEは、DIYのアイデアやライフハック術を短いビデオで紹介する動画メディア。主なターゲットは20〜30代の女性で、まずはFacebookやInstagramなどのSNS上に動画を配信する分散型メディアとしてスタートする。LYKKEは2018年3月にプレオープン。現在までの再生回数は約30万回で、SNSアカウントのフォロワー総数は約4万人だ。

Viibar取締役の高橋俊輔氏は、「DIYで作れるモノを動画で見せるだけでなく、その作ったモノが生活の課題をどのように解決するのかを示すといったLYKKE独自の動画の作り方はあるが、テンポの良い動画作りなど、基本的にはbouncyの運営などで培ったノウハウが生かされている」と話す。

2013年創業のViibarは、動画マーケティング事業とメディア事業の2つを柱にビジネスを展開するスタートアップ。2017年1月には日経新聞社などから約4億円の資金調達を発表し、続く4月には電通グループとの資本業務提携を発表するなど、各分野の大手企業との協業を進めている。

一方のABCフロンティアは、朝日放送グループから分社化したアニメ事業、海外事業、ライセンス・物販事業を取りまとめる中間持株会社として2016年7月に設立された企業。

同社は現在、朝日放送グループ本体とのシナジーが大きい動画領域に限らず、幅広い分野での新規事業立ち上げを模索している最中で、今回のLYKKEもその取り組みの一つだ。ABCフロンティアとViibarには資本関係はなく、サービスの運営費用を共同で拠出するというスキームでLYKKEの運営を行っていくという。