ビジネスパーソン向け無料AI講座「AI For Everyone」が開講から約2週間で受講登録者数5000人を突破

ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指す日本ディープラーニング協会(JDLA)は5月20日、新講座「AI For Everyone(すべての人のためのAIリテラシー講座)」の受講登録者数が開講から約2週間で5000人を突破したと発表した。

AI For Everyoneは、すべてのビジネスパーソンに向けた、AI・ディープラーニングについて「知る」ための無料(受講のみの場合)エントリー講座だ。AIの基礎を学びたい、所属組織をAIを使いこなせる組織へと変革させたいなど、幅広い層が受講できる内容となっている。

その内容は、DeepLearning.AIが提供し全世界で60万人以上の受講者を誇る人気コース「AI for Everyone」(オリジナルは英語)に、JDLAが制作し東京大学大学院工学系研究科 松尾豊教授が講師をつとめる日本向けコンテンツを加えた特別版となる。講座は約5時間のビデオ方式だ。詳細なシラバスはこちらを参照いただきたい。

講座は、世界最大級のオンライン講座プラットフォーム「Coursera」(コーセラ)にて実施される。受講は無料だが、Coursera発行の受講修了証取得コース(ビデオ講座後に確認テストを実施)の場合には別途Courseraへの49ドル(約5400円)の支払いが必要となる。また、団体受講申込のフォーマットも現在準備中だ。

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カテゴリー:人工知能・AI
タグ:Coursera(企業・サービス)AI / 人工知能(用語)日本ディープラーニング協会(用語)日本(国・地域)

Courseraは3月5日に上場を申請する計画

オンライン教育のプラットフォームであるCourseraは、新型コロナウイルス(COVID-19)によるパンデミックの間も成長が途絶えることなかった。情報筋によると、米国時間3月5日に株式上場のための申請書類を提出することになったという。引受人や引受企業との話し合いは2020年から行われてきたが、3月5日は同社のIPO過程の、最初の法的手続きとなる。

マウンテンビューに本社を置く同社は2012年に創業され、プライベートマーケットにおける最後の評価額、2020年7月のシリーズFにおけるそれは、24億ドル(約2600億円)だった。ブルームバーグはCourseraの最新の企業価値を50億ドル(約5420億円)としている。

最新の資金調達で同社のキャッシュバランスは3億ドル(約330億円)となり、それは同じくオンライン学習プラットフォームCheggの上場前とほぼ同額だ。CourseraのCEOであるJeff Maggioncalda(ジェフ・マッジョンカルダ)氏は、IPOへ向かう意思を最終的に表明した。

Courseraは、パンデミックの間に多忙だった。同社は同じく上場を計画している大規模オープンオンラインコースのUdemyと並んで、そのビジネスにエンタープライズ部門を加えた。それはCoursera for Campusと名づけられ、大学などが自分でオンラインコースを開設することを助ける。この、入学試験やクレジット制もあるソフトウェアは、世界の3700を超えるカレッジなどが利用している。この事業の収益は不明だが、UdemyのUdemy for Businessの場合は年商2億ドル(約220億円)弱で安定している。2021年2月に同社は、企業の公共性を表すB Corp証明を取得した。それは、企業の社会的および環境的パフォーマンスが高いことを表している。また同社は、単なる民間企業から公益企業(public benefit corporation)に転換した。

EdTech企業を主に支援しているVC企業GSVが、Courseraのファンドの最大の部分を受け持っている。GSVの先の発表では、そのFund Ⅱの総額は1億8000万ドル(約200億円)となっている。

EdTech企業が、マーケットの熱気が衰えず、リモート教育が授業の主流であり続ける間に上場を志向するのは、理に適っている。最近上場した同業他社のうち、NerdyとSkillsoftはSPACを利用して公開市場にデビューした。そして、上場した場合のCourseraはこれらの新進企業だけでなく、ベテランのEdTech公開企業である2UやChegg、K12 Inc、Zovio Solutionsなどとも肩を並べることになる。

関連記事:個別指導サービスのEdTechスタートアップNerdyがSPACを介して上場へ

Courseraは、コメントの求めに応じなかった。

カテゴリー:EdTech
タグ:Coursera新規上場

画像クレジット:MirageC/Getty Images

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(文:Natasha Mascarenhas、翻訳:Hiroshi Iwatani)