長く待たされたが、やっとFirefoxブラウザの本体がPDFビューワを内蔵した。それまではベータだけだったが、今日(米国時間2/19)のFirefox 19安定版のローンチ(Windows, Mac, Linux)により、そのHTML5によるPDFビューワが一般的に可利用となる。このPDFビューワはPDF.jsと呼ばれる研究プロジェクトから生まれ、HTML5の標準APIを使ってブラウザが迅速に標準のPDFファイルを描出する。Foxit ReaderやSumatra PDFなどのプラグインはもう要らない。
GoogleのChromeにはかなり前からPDFビューワがあり、それに比べるとMozillaはかなり時間がかかった。いずれにしてもそれは、Firefoxの機能として大歓迎であり、またその出来栄えも良い。ただしプラットホームによってはフォントのレンダリングがややおかしい場合もある。
Firefox 19に加わったそのほかの機能は、その多くがデベロッパ向けで、たとえばCSSの@page成分のサポートや、内蔵デバッガ(ブラウザやアドオンのデベロッパ向け)のアップデートなどだ。リリースノートの全文は、ここで読める。
Android用Firefox 19
Android上のFirefoxに関してMozillaは、CPUの性能要件を600MHzへ下げた。Firefoxのチームによると、これにより、LG Optimus One、T-Mobile myTouch 3G slide、HTC Wildfire SとZTE R750などおよそ1500万あまりのデバイスで動くようになった。.
さらにまた、モバイルバージョンがテーマをサポートすることになったので、モバイルブラウザのカスタマイズがある程度できる。中国語は、繁体と簡体の両方をサポートするようになった。