今年の前半にジャーナリストのGlenn GreenwaldがSnowdenによる情報リークの顛末を記録したNo Place to Hideという本を書き、NSAに関する新事実も掘り起こした。同書には多くの好評が寄せられ、Amazonのスター数は4.5だった。悪くない結果だ。
でも、本書の最新のレビューは、圧倒的にベストだ。CIAのWebサイトで“CIA Historical Intelligence Collection(諜報史料集)のキュレーター”となっているHayden Peakeは、CIAを代表してSnowdenに関する三つの本をレビューしている。彼のGreenwaldに対する書評 — その全文はここで楽しめる — は、笑いを意図していないのに笑えてしまう。
三箇所引用しよう [太字は本誌TechCrunchによる]:
章のタイトルがほのめかしている考え方がひどいと思ったGreenwaldは、それを不法と想定して分析しているが、それの採用に至った諜報面の問題に関する言及はまったくない。 [...]
Greenwaldはまた、NSAの情報収集事業の合法性に言及しているそのほかの解釈を無視している—たとえば海軍の将官を退役してNSAの長官になり、国の諜報活動に貢献したMichael McConnell… [...]
これら三つの本に共通しているテーマをGreenwaldは要約している: Snowdenの行為は、彼が“監視国家の改革”を求めることを選んだ点で正当化される。そして、何を出版するか/してよいかに関してはジャーナリストに最終的絶対的な決定権がある。 Greenwaldのしばしば感情的な毒舌が、この主題の結語になることはないだろう。
感情的な毒舌で最終的な決定をしているのは、むしろPeakeの方だろう。逆に彼の言葉は、ジャーナリズムの誇大宣伝のようでもある。
それでは一体、“この主題の結語”は何になるのだろう? たぶんGreenwaldは彼の書き方の間違いを悟り、政府自身のPRのような、ポジティブでお世辞たらたらのNSA賞賛本を書き、書くことに対する自分自身の決定権がジャーナリストになければこうなる、という見本を示すだろう。
画像: GAGE SKIDMORE/FLICKR UNDER A CC BY-SA 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN MODIFIED)
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))