【抄訳】
友だちの部屋へ入ったら、天井の隅におかしなものがある(左図)。なんだろう? きみがぼくと同じタイプの人間なら、まったく見当が付かないだろうね。
スタンフォード大学でプロダクトデザインを専攻している三人が、部屋のスペースを有効利用でき、そして、部屋全体を音響装置の一部として活かすことのできるスピーカーを考えた。
このTiptopと名付けられたスピーカーは、小さなピラミッド型をしていて、そのまま机上などでも使えるし、専用のフレームに収めて天井の隅にも設置できる。Jamboxなどと同じくワイヤレスで、Bluetoothで接続する。天井の隅に設置すると、その部屋のルームゲインが音に加わり、部屋自身の音響効果で、よりリッチで快適な音になる。
“置き方でスピーカーの形が変わるだけでなく、スピーカーによる室内空間の使い方が変わる”、と三人の一人Jack Brody は言う。彼によると、複数のスピーカーを置いても音が良くなることはなく、むしろスピーカーそのものが良質であることが重要だそうだ。
BrodyとMadeleine ThompsonとAlex Walkerの三人は、このプロジェクトを昨日(米国時間5/1)Kickstarterで立ち上げた。今のところ目標額215000ドルに対し、30000ドル(154名)が集まっている。(Thompsonは女子プロサッカーチームSky Blue FCの選手でもある。)
期限の6月1日には、三人とも卒業してこのスピーカーの製造販売をビジネスにするつもりだ。お値段は資金提供者は175〜199ドル、定価は249ドルだ。
【中略】
去年の秋のある晩、三人はWalkerの部屋でデザインのアイデアや音楽について雑談していた。Thompsonはヒントを求めてKickstarterをサーフィンしていた。Walkerはデスクに向かっていた。Brodyは床にごろ寝して天井を見つめていた…そしてそのとき、天井の隅を利用するというアイデアが、突然ひらめいた。スピーカーを天井の隅に取り付けて、試聴した。彼らは、その音がとても気に入った。
後日、友だちを招いてブラインドテストしたときも、“天井の隅のスピーカー”は好評だった。ぼくもその一人だが、確かに同じ曲がすごくリッチな音に聞こえる。また、狭い部屋の床や机の上を、スピーカーに占領されないのがよろしい。
【後略】
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))