患者エンゲージメントのスタートアップ「Klara」がグーグルのファンドなどから約15.9億円を調達

ニューヨークを拠点とするヘルスケアのスタートアップで、医院など診療の現場で患者のエンゲージメントを高めるツールとしてアピールしているKlaraが、1500万ドル(約15億9000万円)を新たに調達した。

患者がバーチャルなケアの選択肢を求めている中、医療機関向けのコミュニケーション、診断、マネージメントの新しいツールを開発している企業には、投資家から資金が次々に投入されている。

Simon Bolz(サイモン・ボルツ)氏と共同創業者のSimon Lorenz(サイモン・ローレンツ)氏からすると、Klaraのビジネスと多くの競合との違いは、患者とのコミュニケーションをユーザーインターフェイスの中心として重視している点だ。

「他社の製品はおそらく受付や支払からスタートして、アドオンとしてメッセージ機能を追加している。そのように製品を作るのは、他社がそうであるように魅力的な方法ではない」とボルツ氏はいう。

Klaraはまず皮膚科の個人医院や診療グループに的を絞っているが、同社のサービスは他の医療業務でも利用できる。

最近の患者エンゲージメントサービスにはEHR(電子健康記録)やコミュニケーションの履歴との統合が求められており、Klaraはこれを提供している。同社のサービスはモバイルのウェブブラウザ上のポータルから利用できる。患者にはテキストメッセージでリンクが送信され、その後はテキストメッセージでサービスを利用する。

ボルツ氏によれば、Google(グーグル)のベンチャーファンドであるGradient Venturesが魅力を感じたのは、このテキストメッセージのコンポーネントだという。Klaraは医療のプロセスをもっと自動化したいと考えており、そのために自然言語処理技術を活用するつもりだ。

「我々は自動化をさらに推し進めていく。多くのプロセス、EHRとの統合、診療管理システムの自動化にすでに取り組み始めている」とボルツ氏は述べた。

Gradient VenturesのゼネラルパートナーであるDarian Shirazi(ダリアン・シラジ)氏とFrist Cressey VenturesのパートナーであるNavid Farzad(ネービッド・ファルザド)氏がKlaraの役員となる。

ファルザド氏は発表の中で「これまでの診療業務は、特にポストコロナの世界においては、コミュニケーションを向上し患者のエンゲージメントを獲得するよう変革されなくてはならない。既存の診療技術インフラでは不十分だ。Klaraのシームレスなソリューションは、ワークフローを混乱させることなく診療インフラをモダナイズする」と述べた。

カテゴリー:ヘルステック

タグ:Klara Gradient Ventures

画像クレジット:grivina / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)