3Dプリンタのアプリは、最低限の機能しかないものが多い。主に、それを使ってプリントジョブ(プリンタの仕事)をモニタするだけだ。しかしMatterHackersがこのほど発売したMatterControl Touch T10という10インチ299ドルのAndroidタブレットは、3Dプリンタ用の強力な機能があり、アイテムを置いてモデルをエディットし、それを即、プリントすることもできる。
3Dプリント専用のタブレットだから、画面上でモデルを横に動かす、回転する、などのことができ、サイズ変更もできる。G-codeを使えてUSBポートのある3Dプリンタなら何でもよい。ということは、現状ではMakerbotやFlashForgeのプリンタはノーだ。
タブレットを3Dプリンタ専用機にするなんて、アホみたい、と思えるかもしれないが、でも十二分に意義がある。たとえば学校などで共用する3Dプリンタなら、このタブレットがついていればモデルの編集がすぐできる。何らかのアプリケーションをインストールしたラップトップよりも、簡単便利だ。これによって、従来はネットと縁のなかった3Dプリンタがワイヤレス機能を持つ。ふつうのタブレットを買って、ここまでできるだろうか? まあ、無理だろうね。
タブレットMatterControl Touchは、ハードウェアとファームウェアのレベルで3Dプリンタ専用に改造されている。3DプリンタにはUSBで接続するが、本体にバッテリがないから、3Dプリンタとは別個にふつうのタブレットとして使うことはできない。
このタブレットは、ここで注文できる。