ビデオの複数のパートを埋め込めるVideogram技術のCinemacraftが$3.9Mを調達

【抄訳】

ページへのビデオ埋め込みを従来とは違う方法で提供する東京のCinemacraftが、海外市場進出と製品開発により力を入れるために、シリーズAで390万ドルを調達した。前からの同社の投資家500 Startupsがこのラウンドを仕切り、これにやはりこれまでの投資家NTT DoCoMo VenturesSamsung Ventures、およびTurner Broadcasting’s Media Campが参加した。セレブのモデルTyra Banksの投資企業Fierce Capitalが、新たな投資家として加わった。同社は2013年9月に150万ドルを調達し、その前にはシードラウンドで50万ドルを獲得している。

Cinemacraftの動的埋め込み(dynamic embeds)技術はVideogramと呼ばれ、これまでのように単一のフレームを埋め込むのではなく、一つのビデオのいろんな箇所を見せることができる(下図)。そしてどれか一つをクリックすると、ビデオのその部分の再生が始まる。Cinemacraftによると、これによりユーザの参加性(エンゲージメント)と対話性が劇的に増加する。

これまで同社は主に消費者向けWebアプリケーションのパブリッシャーに訴求してきたが、CEOのSandeep Casiによると、最近は、いちばん適したユーザ層はB2B2C企業だ、と認識している。

同社の技術は、ビデオだけでなくTwitterのカードやFacebookのポストなど、ソーシャルメディアを埋め込むことができる(下図)。それは一般的にWebサイトやブログが利用できるだけでなく、広告配信サービスのツールとしても利用価値は大きい、という(すでにskyscrapper, Adsenseなどで利用)。

同社はインドのムンバイにも事業所があり、とりわけ、ハリウッドならぬボリウッド(Bollywood)を抱えるインドでは、映画会社がVideogramによる宣伝を愛用している。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


パスワード不要の強力な認証システムM-PinのCertiVoxにNTT Docomo Venturesらが$8Mを投資

【抄訳】

ロンドンのセキュリティ企業CertiVoxは、情報セキュリティのIaaSが売り物で、パスワードやユーザ名の要らない多要素オンライン認証のソリューションを企業に提供している。同社はこのほど800万ドルのシリーズBラウンドを終えたが、このラウンドの新しい投資家NTT Docomo Venturesにとっては、これが初めてのヨーロッパにおける投資だった。前からの投資家Octopus Investmentsも、この投資に参加している。

これでCertiVoxの調達資金の総額は1700万ドルになり、それには同社が創業された2011年の150万ドルも含まれる。

【中略】

現在の同社の顧客は100社を超え、それにはUSAF、Parallels、Dematic、Intel、Boschなどが含まれる。

CertiVoxのメインプロダクトであるM-Pin認証システムはブラウザやモバイルデバイスで使用でき、ユーザフレンドリに力点を置いているため、これまでの多要素認証システムを悩ませてきた複雑性が(ユーザレベルでは)ない。この技術は顧客企業のオンプレミスでも、またCertiVoxのクラウドサービスとしても利用できる。

ユーザがCertiVoxの、ソフトウェアによるPIN(個人識別番号)パッドに4桁の暗証番号を入力すると、暗号キーが生成されてそのセッションが認証される。同社によるとその処理は、銀行のATMがユーザセッションを認証する場合と同じである。

同社の曰く“強力な認証”は、RSA、Vasco、Google Authenticatorなどなど従来の二要素認証と競合するが、パスワードが要らない点と、二要素認証を一体化して提供しているため、ずっと“意欲的である”と同社は主張している。

“M-Pinはユーザの事前知識がいっさい不要なプロトコルを用いるため、パスワードを入力あるいは脆弱なデータベースに保存する必要がない。したがって、パスワードデータベースへの侵犯の脅威が、過去のものとなる。強力な暗号化技術を背景とするCertiVoxの認証技術は、まだ他に類似技術のないユニークな方法を用いている”、と同社は主張している。

NTT DOCOMO VenturesのSVPでCOOのNobuyuki Akimotoは、次のように述べている: “CertiVoxのM-Pin Strong Authentication Platformは革新的ですばらしいプラットホームだ。とりわけそれは、今日のスマートデバイスに向いている。M-Pinは、ユーザフレンドリでスケーラブルで強力な認証セキュリティにおける、業界が長年待望していた進歩を体現している”。

【後略】

[Creative Commonsの画像はFlickrのStian Rødven Eideによる。]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))