昨年夏、留守番をさせている犬を少し幸せにするためのPetzilaのPetziConnectの記事を掲載した。遠隔地から、ペットの様子を見ながらおやつをあげることのできるデバイスだった。それとよくにたプロダクトなのだが、iCPoochというプロダクトがKickstarterで資金調達を行っている。もちろんPetziConnectにはない機能も備えている。ペットと双方向のテレビ電話機能を使うことができるのだ。
iCPoochの調達目標額は2万ドルだ。プラスチック製でAndroid/iOSのスマートフォンないしタブレットを装着して、ビデオ映像の送受信を行う。家にいなくても、ペットの犬とお互いの姿を確認できるという仕組みだ。
ちなみにこのプロダクトにスマートフォンないしタブレットはついてこない。すなわち、最も高価なパーツは、iCPooch本体とは別に、自分で、用意する必要があるということだ。設置用のブラケットはさまざまなサイズに合うように、調節できるようになっている。スマートフォンを何台か乗り換えてきて、うちに使っていないデバイスがあるというのなら、それを利用するのが便利だろう。
また、PetziConnect同様に、iCPoochでもおやつをあげることができる(大きめのサイズのビスケットのみではある)。アプリケーションから「drop cookie」のボタンを押せばOKだ。
先程から書いているように、一番大きな違いは双方向のテレビ電話が使えることだ(家庭のWi-Fiを使って、Skype経由で繋げるようになっている)。PetziConnectにもマイクとカメラが搭載されていたが、犬の方から飼い主を見ることはできなかった。
もちろん、犬が飼い主を見たいのかどうかはよくわからない。犬の関心はおやつの出てくるトレイばかりに向くような感じもする。Kickstarterのビデオを見ても、犬が反応をしめしているのはおやつ用トレイばかりであるようにも見える。まあこの辺りは飼い主の「気持ち」に関わることなので、使っていて満足ならば、それはそれで良い話だ。
尚、大好きな飼い主の姿が見えて声も聞こえ、さらにはおいしいビスケットまで出てくる箱があるとなると、犬が興奮してしまってすっかり壊してしまうのではないかという不安はある。この辺は、実際のプロダクトが世に出てこないと、何とも言えない部分ではあるだろう。
下の紹介ビデオにも登場するが、このiCPoochを思いついたのは14歳のBrooke Martinだ。Kickstarterのプロジェクトページでも考案者およびスポークスマンとして名前が出ている。ちなみに、彼女の父親がファウンダー兼COOとなっている。思いつくきっかけとなったのは、家族が忙しい時期に、犬が寂しさのあまり病気のようになってしまったからだそうだ。それで家にいられないときでも、なんとか愛犬とコミュニケートしたいと考えたわけだ。
Kickstarterでは、3月4日までに2万ドルを集めたいと考えている。そうすると5月に、このiCPoochを出荷することができる予定だ。プロダクトを入手するには、早期割引で99ドルからとなっている。繰り返しになるが、iCPoochを利用するには、スマートフォンないしタブレットを別途用意する必要があることには注意が必要だ。
(ライバルのPetziConnectはプロダクト自体にHDカメラおよびWi-Fi接続機能を備えていて、プレオーダーの価格は170ドルとなっている。こちらもまだ出荷されていないが、2014年初頭のうちに手に入れられる予定だとのことだ。)
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(翻訳:Maeda, H)