エルサレムに本社を置き、アーリーステージのスタートアップに投資するPICO Venture Partners(ピコ・ベンチャー・パートナーズ)が、2本目の旗艦ファンドに8000万ドル(約86億円)を集めた。最初のファンドでは3500万ドル(約38億円)を集めている。
設立4年目のピコは業界を絞らず「価値を生み出す実行力があり、技術を活用してプロセスを近代化し、特定の業界で効率を高めることを目指すイスラエルの起業家」に投資するという。言い換えれば日和見的なファンドであり、大きなリターンをもたらす潜在力があるイスラエルの創業者を探している。
ピコは以前、オンライン中古車市場を運営するVroomに投資した。Vroomはこれまでに5億ドル(約540億円)近くの資金を調達したスタートアップだ。他の投資先には、クラウドオートメーションのSpotinst、AI対応キャリア開発ツールのGloat、ビジネス管理ツールのArboxがある。
ピコを率いる3人の共同設立パートナーは、Benchmark Capital IsraelのジェネラルパートナーだったElie Wurtman(エリー・ワートマン)氏、投資銀行出身のTodd Kesselman(トッド・ケセルマン)氏とGina LaVersa(ジーナ・ラバーサ)氏だ。ピコはエルサレムのほか、テルアビブとニューヨークにオフィスを構える。
ワートマン氏はTechCrunchに声明で「PICOはインパクトに重点を置いている。このファンドではイスラエルの起業家を支援したい。新鮮な切り口と革新的なテクノロジーによって業界にインパクトを与える起業家だ。大きく成長する可能性を秘めたアーリーステージの企業を探しているが、マーケット・人・社会に本当のインパクトをもたらす方法について明確なビジョンを持つ起業家にも投資したい」と述べた。
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(翻訳:Mizoguchi)