Playbuzzが対話性満載の記事を書くための新しいエディターを披露、ハフポはユーモア要素の導入に活用

Playbuzzは、投票やギャラリーなどの成分を加えた、より対話的なコンテンツの制作を手伝ってくれる。

これまでそんな成分は、記事中に埋め込むためのウィジェットとして提供されているものが多かったが、PlaybuzzのStorytellingプラットホームでは、最初からそういう要素を含む記事全体を作っていける。

WordPressなどのブログツールにも前からそんな機能はあるが、Playbuzzはあくまでも対話性を重視する。投票など既存の機能に加えて、今度の新しいエディターではGettyやGiphyの画像が統合化される。また、ビデオを簡単迅速に作れる機能もある。

記事全体をWordPressにインポートするためのWordPressプラグインも用意されている。

同社の“チーフ・ストーリー・テラー”Shachar Orrenがデモを見せてくれたが、彼女によると、目標は“記事全体を参加性と対話性のある記事にすること”だ。Playbuzzを使うと、まず記事を書いてから、後で対話的な部品を一つ二つ加える、という工程にはならない。最初から随所に、要素を加えていく。

投票や質問はこれまでクリックベイト(クリックを釣るための餌)として使われることが多かったが、Orrenによるとそれらは、重要なニュースの理解を深めるためにも利用できる。

“Huffington Postは硬派なニュースをミレニアル世代にも読んでもらうために、そんな対話的要素をうまく使っている”、と彼女は語る。

たとえばHuffPo(本誌 TechCrunchと並んで今やVerizon/Oathがオーナー)は、Storytellingプラットホームを使って、トランプ大統領と共和党議員の抗争の記事にユーモアの要素を加えている。またイギリスの選挙をアメリカの読者に説明するために、いろんな形を組み合わせている。

Playbuzzが期待するのは、すべてのパブリッシャーがStorytellingを使ってくれることだ。Orenによると、Storytellingを使いながらでも、個別にウィジェットを作ることは可能だそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ビデオはひたすら受け身で長時間見るものから、個人化された対話的コンテンツへ。その先駆けPlaybuzzのVideo Snaps

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長い々々ビデオだけど本当に見たい箇所は数十秒しかない、という、かったるい経験を誰もがしている。そこで、パブリッシャーのためのツールを作っているPlaybuzzが、Video Snaps(ビデオのスナップ集)というソリューションを作った。

Video Snapsは消費者(視聴者)のためのツールではなくてパブリッシャーのためのツールであり、既存のビデオを複数の部分に分割する。そうすると視聴者は、見たい部分へ直接行ける。たとえばDonald Trumpのスピーチを全部見なくても、The Hillのビデオスナップなら、彼の(たとえば)ヒラリー・クリントンとバーニー・サンダースに関するコメントだけを見る(聴く)ことができる。その部分を指しているリンクを、友だちと共有することもできる。

YouTubeにも、ビデオの特定の部分に注釈したりリンクを作る機能はあるが、その実装はやや面倒で使いづらい。ぼくみたいに、本誌TechCrunchにビデオ全編を埋め込んで、”1:30へ行ってください”なんて書くやつも、いけないんだろうね。

Video SnapsはYouTubeと違って、パブリッシャーにとってかなり使いやすい(デモを見るとそう思ってしまう)。しかも各スナップがカラフルで目立つフォーマットで提示されるから、視聴者にとっても便利だ。

もちろん、視聴者の関心を掴むためには、そのかんじんの30秒だけをポストする、という手もある。ほかの部分はまったく要らない、まったくどーでもいいのなら。

しかし実際には、見たい箇所が人によって違ったりするし、見たい箇所が複数のこともある。ただしそのために全編を見る気はしない。

Playbuzzのコンテンツ担当VP Shachar Orrenによると、今ではパブリッシャーの方も、対話性のある新しいタイプのビデオとそのフォーマットを作るべく、いろいろ実験をしている。だからOrren説では、究極的には各視聴者が各ビデオの“自分だけの個人化された経験”を持つようになる。

Orrenによると、Video Snapsのフォーマットはモバイルでも見やすい。そのために、かなりの努力をした。CEOのShaul Olmertは、モバイルの視聴体験を述べているメールを見せてくれた。

Olmertは述べる、“モバイルでは人間の方が、電話とかテキストとかアプリとかでマルチタスクをしているから、ビデオは5分でも長すぎる。バス停でバスを待ったり、銀行の列に並んでいるときに、今週のスポーツのハイライトだけを見たいのさ。だから、これまでのビデオのフォーマットは、すべて落第だ。友だちに教えてもらった、たった38秒のハイライトを見るために、無意味なスクロールを、えんえんとやったり、とかね”。

今PlaybuzzがパートナーしてVideo Snapsフォーマットの実験をやってるパブリッシャーは、The HillのほかにRed Bull Germany, Collider, Dream Team(The Sunがオーナー)などだ。ただしもちろん、パブリッシャーでなくてもVideo Snapsによるビデオスナップ集は作れる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa