ニューヨークの国連内にあるカフェ、Delegates Dining Roomで行われたイベントで、IBMは毎年恒例の「Call for Code Global Challeng」の優勝者を発表した。世界的問題のコンピューターによる解決を目的としたコンテストで、救急の初期対応から医療情報まで5組が表彰された。
Prometeoは、ワトソンを使った消防士のためのAIソリューションで最優秀賞を獲得した。33歳の熟練消防士率いるチームは、作業中の医療と安全に関する情報を、長期および短期にモニターするツールを開発した。スペイン拠点のスタートアップが開発したスマートフォンサイズのデバイスは、利用者の手首につけて温度、煙、湿度などを測定する。
「カラーシグナルがグリーンなら消防士の健康状態はOK」と共同創業者のSalomé Valero(サロメ・バレロ)氏がIBMのサイトで説明した。「カラーシグナルがイエローやレッドになったら、指令センターが行動を起こす必要がある。救助あるいは消防士を現場から退避させるための緊急行動を起こさなくてはならない」
チームはこのデバイスをスペインでテスト展開する準備を進めているが、プロジェクトの資金源も探している。IBMからの賞金20万ドル(2160万円)がいくらか助けになるはずだ。
第2位は、インド/中国/米国拠点のSparrowで、自然災害時の身体的・心理的な健康状態を扱うプラットフォームを開発した。U.C.L.A(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のチームは似たコンセプトのRoveで、第3位に入った。
Call for Codeは5年間のプログラムで、世界で起きている社会問題に取り組むチームたちに総額3000万ドル(32億円)を授与することを目的としている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )