チケット販売のスタートアップSeatGeekも、ついにペーパーレスチケット派の仲間入りをした。
SeatGeekの最新のアプリでは、買ったチケットをPDFでプリントアウトしたり、郵便で届くのを待たなくてよい。チケットはアプリの中へ送信され、会場に着いたらそのバーコードをスキャンしてもらうだけでよい(下図)。
協同ファウンダのJack Groetzingerによると、このようなモバイルチケットは、SeatGeekでチケットを買える施設の85%がすでに採用している。紙の(==印刷の)チケットもバーコード方式が最近は増えていたから、そんな動きが前からあったのだろう。
Groetzingerは曰く、“うちは、ささいなことでも、お客さんに喜ばれるようにしたい。たとえば満員のスタジアムの近くでは携帯の電波の状態が悪くなるから、SeatGeekはチケットをアプリの中へキャッシュしている。サーバとの接続が悪くても、ちゃんと入場できるからね”。
彼によると、ペーパーレスチケットになると、会場の外で長時間友だちを待ってチケットを渡す、という、おなじみのかったるい経験がなくなる。しかしもっといいのは、アプリにチケット共有機能があることなので、SeatGeekは今それに取り組んでいる。
下のグラフでお分かりのように、今のSeatGeekは紙のチケットよりもデジタルチケットが断然多い。 Groetzingerによると、今でも、“チケットは紙でなくっちゃ!”という人がいるけど、でもそれはノスタルジアだ(くだらない、と言えるかな)。スーパーボウルなどビッグイベントの思い出を残したい人は紙のチケットにこだわるかもしれないけど、でも彼によれば、そういう人種も徐々にいなくなるだろう、という。