【抄訳】
モントリオール出身の3人のカナダ人起業家、John PhillipsとCraig HensleyとAmy Ambroseが、正しいポルノサイトを作ろうと立ち上がった。そのサイトは…リンクはもうすこしあとに…見事にNSFW(職場不適)だが、しかしそれと同時に、見事にクールだ。
Phillipsがサイトのプログラムを書き、Ambroseはマルチメディアデザインを仕切った。Hensleyは、お金担当だ。彼らにとって幸運だったのは、モントリオールには二大ポルノ企業ManwinとGammaがあること。ここには、合衆国の規制を逃れてやってくるオンライン現金ギャンブラーたちがアカウントを開くサイトもある。まず、Phillipsに創業談を聞こう:
“ポルノはとても小さな業界だし、寡占化が進んでいる。お金のことでイメージを持ってほしくないから、資金については黙っていたい。でも一つだけおもしろいのは、投資家たちが全員、世界的な超一流のポーカープレーヤーであることだ。彼らのグループが、うち(PaintBottle)のエンジェル投資家になってくれた。彼らにとっって、スタートアップに投資するのはこれが初めての経験だ。彼らとは、Craigを通じて知り合った…彼はBlack Fridayがポーカーを始めたとき、カナダの銀行に彼らの口座を作ってやった。その結果、多くのトッププレーヤーたちがモントリオールにやってきた”。
でもそれは、映画Casinoのような、後ろ暗い裏取引ではない。このサイトの技術はとてもしっかりしているし、驚くほど快適に使える(ぼくも少々利用してみた、正直に言うと)。
基本的に、PaintBottleは発見エンジンだ。ビデオは、サイト自身が厳選したもののリストをスクロールして見つける。たしかにコンテンツは、どれも一級品だ(ベンダから正式にライセンスを得たもののみ、ユーザ投稿やリンク共有/埋め込みは不可)。ただしぼくは、ポルノは3分も見ると眠くなる方で、それはここでも同じだった。いちばん良いのは、インタフェイスが秀逸なので早送りがスムースなこと。Dish Hopper的に、いろんな箇所へ簡単に行ける/見れる。操作は、マウスだけだ。
【中略】
チームが望んでいるのは、ポルノを1980年代から救出することだ。たしかに彼らのサイトは、21世紀的にすっきりしている(バナー広告など皆無、女性視聴者が不快に感じないコンテンツ精選、など)。リスクもあるビジネスだが、Phillipsはそのビジネスにプライドを持っている。
“世の中がデジタル化〜ネット化して10年あまり、そこでは誰もがポルノを見てきた。でもそのユーザ体験は、いまだにひどいものだ。Paint Bottleは、それを変えたい。50万本ものVHS的画質(低画質)のビデオの中から探しまくるとか、けたたましいポップアップやバナー広告に悩まされる、なんてことから、永久におさらばしたいね”。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))