新型コロナウイルスの影響により、これまで毎年開催してきた「TechCrunch Tokyo」の開催を見送ったことは、すでに以前の告知記事でお知らせしたとおりだ。しかし、僕たちTechCrunchは転んでもタダでは起きない。数千人規模の人々が1つの場所に集まるリアルイベントのTechCrunch Tokyoは開催できなくとも、その目玉コンテンツである「StartupBattle(スタートアップバトル)」はオンラインで開催する。まあ、21世紀も始まってもう20年が経つのだから、これは必然の進化だったのかもしれない。
開催日は今年の12月中旬を予定している。詳しい視聴方法などはまた追ってお知らせするが、今回のスタートアップバトルの視聴は無料だ。どなたでも簡単に、どこにいても、(そして師走で財布が空っぽでも)このイベントに参加できる。
手前味噌だけれど、このスタートアップバトルは「日本スタートアップ業界の頂点を決めるピッチバトル」と言っても過言ではないと自負している。毎年多くのスタートアップ関係者、投資家、オーディエンスが、その年の出場企業に熱い視線を向ける。バトルの勝者には優勝賞金100万円が贈られるほか、このピッチバトルがきっかけで実際に投資家からの出資が決まったというスタートアップもいる。
また、これは初めての試みだが、今年のスタートアップバトルの優勝者には、米国版TechCrunchが2021年に開催予定の「TechCrunch Disrupt 2021」に登壇する権利が与えられる。Disruptはスタートアップの本場とも言える米国で開催されることもあり、参加者数も日本とは桁違いの数万人規模で、世界中から参加者が集まる一大イベントだ。自社のビジネスプランやサービスを世界中にアピールする絶好のチャンスなので、楽しみにしていただきたい。
昨年は過去最多となる約130社の応募があり、最終的に20社がファイナリストに決定。初日のファーストラウンドを勝ち抜いたのは、Linc’well、オーティファイ、SE4、RevComm、KAICO、Bassetの6社だった。
翌日に開催されたファイナルラウンドを勝ち抜き見事最優秀賞を手に入れたのは、音声解析AIを搭載したクラウド型IP電話サービス「MiiTel(ミーテル)」を開発・販売するRevCommだった。
今年の最優秀賞を受け取るのは、今この記事を読んでいるあなたかもしれない。もしあなたが起業家でなかったとしても、将来の日本スタートアップ業界をリードしうる新星たちの姿を、ぜひこのイベントで目に焼き付けていただきたい。
すでに今月はじめに出場企業の「仮登録」を開始しているが、本日よりスタートアップバトルの本登録を開始する。応募用件は以下の通り。ぜひご応募を。
■応募条件
- 未ローンチまたは2019年10月以降にローンチしたデモが可能なプロダクトを持つスタートアップ企業であること。
- 法人設立3年未満(2017年10月以降に設立)で上場企業の子会社でないこと。
スタートアップバトルの本登録はこちらから