昨年Instagramは初めての買収を行い、Y Combinatorで育ったLumaを手に入れた。そのアプリは、ふつうは揺れの多いビデオを、安定化させるものだった。ビデオの安定化ができなければ、Instagramは今後の企業競争に負けてしまう、とも考えられていたのだ。
さて、長年ビデオスタートアップとしてやってきたStupeflixが、これまで蓄えてきた独自のビデオ関連の知財をベースに、Steadyという新しいアプリを出してきた。構想の大きなプラットホーム(後述)を築きながら、これまで知る人が少なかった企業の典型が、パリに本社を置くStupeflixだ。SeedcampとS500 Startupsが支えているが、これまでの資金調達額は大きくない。
Steadyアプリを使ってiPhoneでアクションビデオを撮ると、プロが撮った映画のような安定が得られる。そのビデオは編集も共有もできるし、iPhone 5以上ならスローモーションも可能。フォーマットは16:9だ。Vine、Instagram、WhatsAppなどで、そのまま共有もできる。
SteadyはiPhoneのジャイロスコープセンサを使って撮影時のカメラの揺れを検知し、補正を行う。今世界中からダウンロードでき、App Storeでのお値段は1.99ドルだ。
Stupeflixのプラットホーム自身のための一連のアプリもある。たとえば無料のiPhoneアプリReplayは、写真集から即席のビデオを作る。2010年にローンチしたWebアプリケーションStupeflix Studioを使えば、容易にビデオの制作ができる。
2009年にローンチしたStupeflix APIは、今でも唯一の、デベロッパのためのセルフサービス型ビデオコンテンツ制作プラットホームで、大規模なプロダクションも可能だ。RedBullやSprint、Coca-Cola、Amexなどの有名ブランドも利用していて、これまでの累積で約3000万本のビデオが作られた。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))