2017年にTulipはシリーズAで1300万ドル(約14億円)を調達した。そのラウンドはNEAやPitango Venture Capital、そしてシードラウンド時の投資家などによるものだった。そして、マサチューセッツ州サマービルに拠点を置くこのスタートアップは今回3度目の資金調達を行う。
3950万ドル(約42億円)を調達するラウンドには、上記の投資家やVertex VenturesにドイツのツールメーカーDMG MORIも加わった。この資金調達でTulipは、欧州、中東、アフリカ、アジアの中小企業向けの事業展開を模索する。
Tulipは近年、コーディング不要の製造業向けアプリプラットフォームとして知名度を高めている。今回のラウンドではまたDMG MORIがTulipと提携し、自動組立やトレーニング、品質管理にTulipのアプリを役立てる。
「新たな提携をうれしく思う。結局、デジタル化では人間が中心となる。コード不要のプラットフォームで、従業員は自律的に製造用のアプリをつくることができる」とDMG MORI会長のChristian Thönes氏はこのニュースに関する発表文で語った。「我々の中規模の顧客がデジタル化を進めるにあたって、Tulipは理想的な取っ掛かりとなる」。
この提携により、Tulipは欧州の成長をサポートするためにミュンヘンにオフィスを開所する。
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(翻訳:Mizoguchi)