いやはや、これは早かった。
シードラウンドを調達してからわずか数カ月後のUnfolded.aiは米国時間5月20日、Foursquare(フォースクエア)に買収されることを発表した。買収の条件は明らかにされていない。このスタートアップは前回TechCrunchが確認したときには、合計で約600万ドル(約6億5000万円)を調達していた。
元Uberの地理空間エンジニアたちによって設立されたUnfolded.aiは、地理空間データセットを取得して視覚化できるウェブアプリケーション「Kepler.gl」や、地理空間データセットを処理して可視化する準備をするための拡張可能なアプリケーションフレームワークを提供する「Deck.gl」などを含む、同社の創業者たちが作成した人気のオープンソースライブラリの上に製品を構築していた。
2021年初めの記事で書いたように、
このスタートアップの主要製品は「Unfolded Studio」と呼ばれるもので、データ管理やサーバー通信などのコンポーネントを扱うKepler.gl(それ自体はフロントエンドライブラリに過ぎない)の上に構築されたアプリケーションのBaaSとして機能する。具体的には、異なる地理空間データセットを1つにまとめ、それらすべてが1つの統一されたビューで相互作用できるように設計されている。
今回のFoursquareによる買収は、Unfoldedの地理空間技術をFoursquare Everywhereに導入することを目的としている。Foursquare Everywhereは、あらゆる種類の顧客にスケーラブルな位置情報サービスを提供することを目的とした、Foursquareの新しいブランド・製品だ。
Foursquareは近年、位置情報に特化した広告・マーケティングプラットフォームへと大きく進化している。2020年4月にはFactualとの合併を発表し、同年11月にはDavid Shim(デビッド・シム)CEOからCEO兼社長のGary Little(ゲイリー・リトル)氏にトップが交代した。今回の買収は、リトル氏が指揮を執ってから初めてのものとなるようだ。
プレスリリースの中で、同社は次のように述べている。「今回の買収によりFoursquareは、高品質で使いやすい位置情報データとそれを活用するために必要な技術に関して、企業が信頼する唯一のソースへと進化することができました」。
関連記事:FoursquareがGoogleに対抗してリストの検索機能を新たに導入、もっと早くからあるべきでは?
カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Unfolded.ai、Foursquare、地理空間、買収
画像クレジット:Prasit photo / Getty Images
[原文へ]
(文:Danny Crichton、翻訳:Aya Nakazato)