コンピューターサイエンスの大衆的普及とコンピューター文盲の解消を目指す非営利団体Code.orgが、Bill and Melinda Gates Foundation, Infosys Foundation USA, およびPricewaterhouseCoopersから1200万ドルの活動資金を調達した。
この発表は、サンマテオでスタートしたComputer Science Education Week(コンピューターサイエンス教育週間)で行われた。今では8つの州の76の校区と全国の102の企業や団体が、数百万もの児童生徒たちに向けてコンピューターサイエンス教育へのアクセスを拡大するCode.orgの活動を利用あるいは賛助している。
たとえばフロリダ州知事Rick Scottは、1500万ドルの州予算により中学高校の生徒たちのコンピューターサイエンス学習機会を増進しようとしている。カリフォルニア州副知事Gavin Newsomは、カリフォルニア州のすべての児童生徒が2025年までにCS教育を受けられることを目指して、Computer Science for Californiaキャンペーンを推進している。
“カリフォルニアはテクノロジーの首都でありシリコンバレーのホームだが、しかしそれでも、児童生徒たちが未来の仕事にアクセスできるための基盤的なスキルを教育していない”、とNewsomはプレスリリースで言っている。“今現在、カリフォルニアのほとんどの学校がコンピューターサイエンスのクラスを提供していないし、残念なことに、性差別や人種差別によって教育を受ける機会格差が、社会の特定の層でさらに大きくなっている。そんな状況の中でCSforCAの立ち上げを発表し、カリフォルニアのすべての児童生徒が高品質なコンピューターサイエンス教育にアクセスできるようにしていくことに、大きな喜びを感じている”。
Code.org以外にも、コンピューターサイエンス教育の普及を目指す団体はある。たとえばBlack Girls Codeは、黒人の女子にコンピューターサイエンスとプログラミングを教える。9月にBlack Girls Codeは、ゼネラル・モーターズから、自動車都市デトロイトでの共同活動の資金として25万5000ドルを寄付された。
ティーンたちにプログラミングを教える、Y Combinator育ちのVidcodeもコンピューターサイエンス教育週間に参加している。Vidcodeは今週、各地の学校でテクノロジーと女性に関するウェビナー(Web上のセミナー)を行い、また最近は余暇時間を利用するプログラミング活動“Code the Eclipse”を立ち上げた。