WiFiのルータはどれを見ても退屈だ。できるだけ目立たないデザインを心がけているから、“黒い箱にライトがついているもの”を作ってそれで終わりだ。でもAirfyは違う。
ベルリンのDisruptで初お目見えしたAirfyは、ぼくの知るかぎりもっともセクシーなWiFiルータの一つだ。アールデコ調のランプのようでもあり、ゼルダの伝説の(貨幣)ルピーにも似ている。802.11ac/nのルータであると同時にBluetoothでiBeaconも演じるから、あなたのお店や会社でワイヤレスのPOSを構築することもできる。独自規格のPOSゲートウェイを提供しているからモバイルの支払い~決済アプリも利用できる。さらに、ショッピングガイド機能もある。
お店なんかやってない人にも、Airfyについている50個のLEDが、あなたのシステムに起きたいろんなことを知らせてくれる。たとえば、Facebookのアップデートがあったら色が変わるようにできる。ecサイトの売り出しの開始や、電話がかかってきたこと、なども教えてくれる。 IFTTT(イフト)のプログラムで対話的な利用もできる。有料のWiFi接続ポイントや、広告入りの無料ポイントなどとしても使える。データはWPA2で暗号化される。今後の拡張により、ホームセキュリティのためのカメラや、ワイヤレスのオーディオストリーミング機能も加わる。要するに彼らは、ルータに詰め込めるものをすべて詰め込む気でいる。
今indiegogoで802.11Nモデルは169ドル、スタンドアロンのビーコンは49ドルを募っている。目標額10万ドルに対し現在集まっているのは2000ドルだ。彼らのサイトは、重要な機能である仮想POSをはっきり打ち出していないが、Indiegogoでお金を集めるつもりなら、それはまずいだろう。とても魅力的な製品であることは確かだから、彼らはそのうち、おもしろい売り方も発明するだろう、とは思うけど。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))