ついに「AbemaTV」が通販参入へ、CAがテレビ朝日などと共同で売れるAbemaTV社を設立

サイバーエージェントは12月1日、「AbemaTV」を通じてインターネットテレビショッピング事業を行う子会社、売れるAbemaTV社をテレビ朝日およびロッピングライフとの共同出資にて設立した。2018年1月からAbemaTVの番組と連動した通販番組を放送する予定だという。

出資比率はサイバーエージェントが55%、テレビ朝日が40%、ロッピングライフが5%。なおロッピングライフはテレビ朝日のグループ会社で、テレビショッピング総合通販サイト「Ropping」の運営などを行っている。

10月にサイバーエージェントが通期決算を発表した際にも紹介したが、AbemaTVは同社が約200億円を投資し次の柱として期待が集まる事業だ。2016年4月の本開局からオリジナルの生放送コンテンツや、ニュース、ドラマなど多彩な番組が楽しめる約25チャンネルを全て無料で提供。2017年11月時点でダウンロード数は2300万を突破している。

今回設立した売れるAbemaTV社は、AbemaTVの番組と連動したインターネットテレビショッピング会社として、AbemaTVにて通販番組の放送、商品の販売を行う。これまでのAbemaTVではCMの広告収入と過去に放送した番組を視聴できる「Abemaビデオ」の課金収入が収益源となっていたが、新たな収益源の確立を目指すことになる。

最近ライブコマース関連のニュースがよく話題になるが、SNSなどの反応を見ていると「AbemaTVはいつ参入するのか」という声も度々目にする。ただこの点については、サイバーエージェントの広報によると「インタラクティブ性はそこまでなく、ライブコマースよりはテレビショッピングに近くなる」ということだ。

 

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TechCrunch Japan

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