ついに車(自動車)も3Dプリントで作れる

[筆者: Michael Seo]
urbee

3Dプリントが本格的な普及期を迎え、ほとんどありとあらゆるものをプリントできるようになった。

3Dプリントで作れる物のリストに、もうすぐ車(自動車)が加わる。

Wired誌の記事によると、それはUrbee 2という名前のハイブリッド三輪自動車で、すべてのボディパーツを3Dプリンタで作る。大衆価格の3DプリンタMakerbotForm 1が、われわれの物作りの概念を変えたように、Urbeeは自動車製造のやり方を変えようとしている。

Urbeeを考案したのは、Jim Korと彼の会社Kor Ecologicの連中だ。この会社は3Dプリントで未来の車を作ることだけがミッションである。同社のWebサイトにその壮大なヴィジョンの詳しい説明があるが、以下にその要旨をまとめてみた。

“燃費の最大化を目指す。製造過程、運転、そして廃車リサイクルのすべての段階で環境汚染を最小化する。できるかぎり、地域や国内で入手可能な素材だけを使用する”。

すなわちKorのねらいは、未来の車の軽量化、高エネルギー効率化、そして製造の簡易化だ。

Urbeeの製造工程はすべて、世界初の3Dプリント・オートバイを作ったRedEyeで行われる。Korによると、3Dプリントの良いところは、鋼板では不可能な、特殊なデザインも可能なことだ。複数の部品をあとで組み立てるのではなく、3Dプリンタは単一ボディの全体を一度に作る。だから製造がとっても簡単だ。各モデルのファイルをプリンタにアップロードして2500時間(105日)待つと、必要なプラスチックパーツがすべて完成する。

そう、世界初の3Dプリント・カーは、車体がプラスチック製だ。

路上運転をしても完全に安全だ、とKorは断言する。“レースカー並に安全だ、と社内では言っている”、と彼はWired誌に語っている。“ル・マンの検査に合格することを、目指している”。なお、言うまでもなく、エンジン、駆動部品、シャシーなどはプラスチックの3Dプリントではない。ふつうに、鋼鉄製だ。

グッドラック!、Urbee。形は超大型のマウスみたいだが、3年前に比べると、ずいぶん進歩したよ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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